データやコラム、多角的な視点で野球の魅力を発信!ベースボールチャンネル(BaseBall Channel)



2018WSは102年ぶりの顔合わせ、ドジャース対Rソックスが特別な5つの理由

2018/10/22

text By

photo

Getty Images

タグ: , , , , ,



 2018年ワールドシリーズ(WS)が23日(日本時間24日)に開幕する。2年連続で進出を決めたロサンゼルス・ドジャースとレギュラーシーズン30球団最多の108勝を挙げたボストン・レッドソックスが世界一をかけて火花をちらす。それぞれリーグ本命同士の対決とも言える組み合わせだが、この対戦には注目が集まる5つの理由がある。
 
 まず、いずれもメジャーリーグ屈指の伝統球団であることだ。ドジャースは1884年設立、レッドソックスは1901年設立という長い歴史を持つ。だが、両者がワールドシリーズで対戦するのは1916年以来、102年ぶりとなる。当時のドジャースの本拠地はニューヨーク・ブルックリンで、チーム名も「ブルックリン・ロビンズ」だった。ドジャースが1958年にロサンゼルスへ移転してからはWSでははじめての顔合わせだ。
 
 次に両チームの本拠地の気候の違いが挙げられる。
 
 米国西海岸のロサンゼルスと東海岸のボストンの間には約5000キロの距離がある。年間を通して雨が少なく温暖な気候のロサンゼルスに対して、ボストンの気候は夏が暑く冬は寒い。
 
 21日(同22日)時点の天気予報では、第1戦が行われる予定の23日(同24日)のボストンは、降水確率50%で最高気温は14度、最低気温は6度とある。一方、第3戦予定の26日(同27日)ロサンゼルスは降水確率0%、最高気温は31度、最低気温は18度だ。飛行機で5時間以上の移動に加え、両者の間には3時間の時差もある。選手達の体調管理は大きな課題になるだろう。
 
 さらに地理気候が対照的なだけではなく、ロサンゼルスとボストンは人々の気質の違いも見逃すことはできない。スペイン統治からメキシコ領を経たロサンゼルスとイングランドから渡ってきた清教徒たちによって築かれたボストン。同じ米国の都市であっても、その歴史と文化背景は大きく異なる。
 
 両都市のスポーツファンには長く続いたライバル意識がある。バスケットボール(NBA)のファイナルで12回激突したロサンゼルス・レイカース対ボストン・セルティックスは米国内のあらゆるプロスポーツの中でも最大のライバルチーム関係と見られている。
 
 そして、かつてチームメイトだった監督同士の対決というのも注目ポイントだろう。
 
 ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は現役時代に1シーズンだけレッドソックスに在籍したことがある。レッドソックスのアレックス・コーラ監督はデビューから6年間ドジャースに在籍。そのうちの3年間はロバーツとチームメイトだった。ロバーツは46歳、コーラは43歳。ともに若く、現役引退後はマイナーでの指導者経験を経ずにメジャーの監督になった共通点もある。両監督の手腕は見所の一つだ。
 
 最後に両チームの左腕エースの存在を挙げたい。
 
 ドジャースのワールドシリーズ第1戦の先発投手は21日(同22日)時点で未定。レッドソックスは既にクリス・セール投手の登板が予告されている。
 
 セールはリーグ優勝決定シリーズ第1戦で登板後に体調不良を訴え、1日だけ検査入院した。ドジャースのクレイトン・カーショウ投手はリーグ優勝決定シリーズ第7戦でクローザー登板。ともに必ずしも万全の状態とは言えないながらも、もしカーショウとセールが投げ合うとしたら、現代最強の左腕先発投手同士の対決となる。
 
 2人とも2018年シーズン終了後はフリーエージェントになる可能性がある。このワールドシリーズでどのようなパフォーマンスを見せるか、真価が問われることになるだろう。
 
 
角谷剛