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大谷、復帰登板で2ラン被弾し責任痛感「失望している」。指揮官は次回マウンドに期待

2018/09/03

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 ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平投手が2日(日本時間3日)、敵地ミニッツメイド・パークでのヒューストン・アストロズ戦に先発登板。3カ月ぶりの復帰マウンドは2回1/3を2失点で2敗目を喫する結果となったが、最速159.8キロを計測するなど「投手・大谷」としての完全復活へ着実なステップを踏んだ。
 
 大谷は初回、2死一、二塁ピンチを背負ったが、好調のタイラー・ホワイト内野手に対して速球が99.3マイル(約159.8キロ)を計測。立ち上がりのイニングを無失点で切り抜けた。また、この時点で今季50投球回を超え、1919年のベーブ・ルース氏以来99年ぶりとなる1シーズンでの「50投球回・15本塁打」を達成している。
 
 2回は、先頭の6番マーウィン・ゴンザレス外野手のピッチャー返しの打球を右手に直撃させるハプニングもあったが、後続を抑えて3者凡退。しかし、3回に無死一塁から1番のジョージ・スプリンガー外野手に77マイル(約124キロ)の低めのスライダーを捉えられ、レフトスタンドへの先制2ラン本塁打を浴びた。
 
 大谷は、続くホセ・アルトゥーベ内野手をスライダーで二ゴロに打ち取ったところで降板。6月6日(同7日)以来3カ月ぶりの復帰登板は2回1/3、49球(ストライク30球)を投げて被安打2(被本塁打1)、与四球2、奪三振2、失点2の成績だった。
 
 エンゼルスは、その後7回に移籍後初登板を果たした田澤純一投手がソロ本塁打を喫するなど、リードを一度も奪えず2-4で敗戦。先発の大谷に2敗目が記録された。
 
 米サイト『AP通信』によると、大谷は試合後「2ラン本塁打を打たれてしまったので、先発投手としての仕事ができず失望している」と話し、「身体的にはこの時点で多くを話すことはできないが、月曜(翌日)に身体がどんな反応をするのか待とうと思う。今のところは良い感じ」と久々の登板を振り返った。
 
 エンゼルスのマイク・ソーシア監督は「最初の2イニングは衝撃的だった。期待通りだ」と話したが、「3回は明らかに彼らしい投球じゃない。球速も落ちていたし、以前のような肘の調子にはなっていなかった。来週に向けて、良いトレーニングをして準備できれば良いね」と課題を明らかにしながら次回の登板に期待を込めた。
 
 エンゼルスとしてはプレーオフへの道が厳しいものになってしまったが、今後もアストロズやオークランド・アスレチックス、シアトル・マリナーズと同地区の上位チームとの対戦が控えている。「投手」として完全復活を目指す大谷にとっても貴重な実戦の場となるだけに、残り約1カ月の戦いから目が離せない。