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MLB週間MVPは猛打爆発の2人、珍記録達成も!? 2015年MLBは、開幕から記録づくし

MLBの週間MVPにタイガースのミゲール・カブレラとドジャースのエイドリアン・ゴンザレスが選ばれた。開幕から猛打爆発の大砲2人の活躍とともに、ここまでのメジャーリーグを振り返る。

2015/04/15

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各地で珍記録が連発

■プロ初ヒットから3本目までがすべて三塁打で、メジャー初の記録
 日本のプロ野球と比べ、はるかに多種多様な記録が話題になるメジャーリーグ。開幕して1週間にも関わらず、各地で様々な珍記録が出ている。
 1人目はロイヤルズのパウロ・オーランドだ。4月9日のホワイトソックス戦で自身初安打となる三塁打を放つと、次の出場機会となった12日のエンゼルス戦でも三塁打2本の活躍。
 プロ初ヒットから3本目までがすべてて三塁打は、1900年以降ではメジャー初の記録となった。

 オーランドはマイナーで9年の下積みを送った29歳のオールドルーキー、まさかこんなにも早くメジャーの歴史に名を刻むことになるとは本人も思わなかっただろう。

■4被本塁打ながらも、無四球10奪三振同時達成はメジャー初
 投手ではドジャースのブランドン・マッカーシーがやってくれた(?)。13日のマリナーズ戦に先発したマッカーシーは、初回にネルソン・クルーズに2ランを浴びると、4回にはクルーズとカイル・シーガーに連続本塁打を打たれるなど自己最多タイの4被弾。しかし7回まで投げ10奪三振、無四球と本塁打以外は完璧な出来。
 この怪投で1試合4被本塁打と無四球で10奪三振以上を同時に達成したメジャー初の投手となった。前回の登板と併せてこれで12イニングを投げ6被本塁打ながら19K/1BBとなったマッカーシー、グラウンドボールピッチャーだった昨年までの面影はどこに……。

■約2年ぶりの牽制球
 同じく4月13日のカブス対レッズ戦ではカブスのエース、ジョン・レスターが投じた牽制球が大きな話題を呼んだ。一見なんの変哲もない牽制球だが、なんとレスターにとっては2013年の4月30日以来約2年ぶりとなる牽制球。牽制球限定のイップス状態にあったレスター、これまで66試合を牽制球なしで乗り切ってきたものの、カブスでのデビュー戦となった4月5日のカージナルス戦で3盗塁を決められたことで、ナリーグでは牽制球を投げる必要があると思い知らされたのだろう。
 もっとも、慣れないことはするものではないのか、1球目は無事ファーストミットに収まったものの、2球目の牽制球は一塁手リゾーの頭上を越える大暴投になってしまった。この2年間でエースとして数多くのビックゲームに投げてきたレスター、そのすべてを牽制球なしで投げ抜いていたとは驚きだ。

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