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大谷だけじゃなかった!?「左投手に弱いエンゼルス」。それでも名将が前向きなワケとは

 打者として大谷翔平投手が復帰したロサンゼルス・エンゼルス。8日(日本時間9日)終了時点で、大谷は左投手相手に打率.118と苦手にしており、相手先発が左腕である場合には先発メンバーから外される措置もとられている。しかし、数字を見てみると、チーム全体でも「左投手に弱い」という傾向が強く表れている。

2018/07/11

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対左投手はメジャー29位の打率.224

 大谷は、8日終了時点で対左投手相手に34打数4安打、打率.118。長打も二塁打1本のみ、打点はわずか1にとどまる苦戦ぶりだ。
 
 その一方で、右投手相手にはさすがの数字を残している。こちらは97打数32安打、打率.330。8日の代打決勝弾も含め本塁打は7本、その他二塁打8本、三塁打1本で20打点を稼いでいる。
 
 この「左投手」に対する不振は、大谷だけに起こっているものなのだろうか。チーム成績を細かく見ていくと、意外な事実が判明した。
 
 米公式サイト『MLB.com』が出しているチーム別成績によれば、エンゼルスは、左投手に対して751打数168安打、打率.224。これはメジャー30球団で29番目に低い数字だ。本塁打27本はメジャー14位タイだが、打点74はメジャー29位と再び低い水準に落ちてしまう現象が起こっている。
 
 では、選手別に見てみるとどうだろう。「現役最強打者」の呼び声高いマイク・トラウト外野手は打率.343、そして堅守と強打が持ち味のアンドレルトン・シモンズ内野手は.309といずれも3割を超える高い水準をマークしている。
 
 しかし、正捕手のマーティン・マルドナードは打率.259、ルイス・バルブエナ内野手は.235、チーム屈指の大砲ジャスティン・アプトン外野手は.215、イアン・キンズラー内野手は.192、ザック・コザート内野手は.173。
 
 そして、メジャー歴代7位の通算627本を誇るアルバート・プホルス内野手にいたっては打率.157。プホルスは、今季は本塁打13本を放っているが、左投手相手には3本。このように、主戦力である選手たちの多くが左投手を苦手としていることが分かった。
 
 さらに、上記の選手で大谷と同じ左打者は、バルブエナと両打ちのコザートのみ。それぞれ特徴はあるものの、一般的に左投手に強いと言われる右打者を多く主戦力として抱えるエンゼルスにとって、この数字はある意味「致命的」な短所と言える。

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