大谷翔平選手をはじめとした日本人メジャーリーガーを中心にメジャーリーグ・日本プロ野球はもちろん、社会人・大学・高校野球まで幅広いカテゴリーの情報を、多角的な視点で発信する野球専門メディアです。世界的に注目されている情報を数多く発信しています。ベースボールチャンネル



Home » メジャーリーグ最新情報 » 田中将大 » 田中、5回3失点で今季5勝目ならず 失点後は3イニング連続無失点でリズム掴むも…

田中、5回3失点で今季5勝目ならず 失点後は3イニング連続無失点でリズム掴むも…

2018/05/16

text By

photo

Getty Images



序盤3失点も味方が同点に追いつく

 ニューヨーク・ヤンキースの田中将大投手が15日(日本時間16日)、敵地ナショナルズ・パークで行われているワシントン・ナショナルズ戦に「8番・投手」として先発。5回3失点で降板し、今季5勝目はならなかった。
 
 今季5勝目を狙う田中。先発登板は今季9試合目で、9日(同10日)の本拠地ヤンキー・スタジアムで行われたボストン・レッドソックス戦以来6日ぶり(中5日)となる。ナショナルズ戦は、過去1試合に登板し1勝。2015年6月9日(同10日)に本拠地で行われたものだったが、当時はマックス・シャーザー投手との投げ合いで、7回87球(ストライク63球)を投げて被安打5(被本塁打1)、与四球1、奪三振6、失点1と好投した。打たれた本塁打は、4回2死走者なしからブライス・ハーパー外野手に速球を弾き返されてのもの。対するナショナルズはこの日、通算121勝で今季4勝を挙げている左腕のジオ・ゴンザレスが先発登板した。
 
 初回、田中は先頭の1番トレイ・ターナー内野手を初球の92.3マイル(約149キロ)の速球で遊ゴロに打ち取る。続くブライス・ハーパー外野手に対しては、カウント1-1から86.5マイル(約139キロ)のスプリットで右寄りシフトでの三ゴロ。難なく2アウトを取ったが、3番のアンソニー・レンドーン内野手には、カウント1-1から91.2マイル(約147キロ)のシンカーを捉えられ、これがレフトスタンドへのソロ本塁打となり、先制を許してしまった。続くマット・アダムス外野手はカウント1-1から86.7マイル(約140キロ)のスプリットで二ゴロに打ち取り3アウト。最少失点で切り抜けたが、大事な立ち上がりで今季9本目の被弾を喫した。
 
 2回、気持ちを切り替えたい田中だったが、先頭の5番ハウィ・ケンドリック内野手にカウント0-1から83.3マイル(約134キロ)のスライダーを弾き返されレフトへの二塁打を浴び、いきなり無死二塁のピンチを招いてしまう。続くマーク・レイノルズ内野手はカウント2-2となってから3球連続ファールと粘られたが、最後は87.3マイル(約140キロ)のスプリットで空三振に仕留めた。しかし、ここでアンドリュー・スティーブンソン外野手にフルカウントから88.9マイル(約143キロ)のスプリットでゴロを打たせたが、打球はショートのディーディー・グレゴリアス内野手の伸ばしたグラブをすり抜けレフト前へのタイムリー安打となり、0-2と点差を広げられてしまった。
 
 さらに、ペドロ・セベリーノ捕手に対して初球の92.3マイル(約149キロ)の速球を捉えられ、これもレフトへのタイムリー二塁打となって3点目。9番のジオ・ゴンザレス投手はカウント1-2から94マイル(約151キロ)の速球で空振り三振に仕留めて2アウト。続くターナーの打席で投じたスプリットがパスボールとなり2死三塁となるが、カウント2-2から85マイル(約135キロ)のスライダーで左飛に打ち取って3アウト。この回も初回に続いて失点を重ね、3点を追う展開となった。
 
 3回、先頭の2番ハーパーをカウント1-0から84.3マイル(約136キロ)のスプリットで二ゴロに打ち取ると、続くレンドーンはフルカウントから84.5マイル(約136キロ)のスライダーで右飛で2アウト。アダムスもカウント1-1から86.5マイル(約139キロ)のスプリットで二ゴロとし、田中はこの試合初めて3者凡退に打ち取った。
 
 4回は、味方打線がタイラー・オースティン内野手の第6号2ラン本塁打で1点差に詰め寄った後のマウンド。再び引き離されたくないイニングで、まず先頭の5番ケンドリックをカウント2-2から92.2マイル(約148キロ)のシンカーで三ゴロに打ち取ると、続くレイノルズはフルカウントから87マイル(約140キロ)のスプリットで右飛に仕留めて2アウト。最後もスティーブンソンをカウント0-1から93.5マイル(約150キロ)の速球で左直に抑えてリズム良く3つのアウトを取り、2イニング続けて3者凡退とした。
 
 5回もオースティンの犠飛によって援護を得て3-3の同点に追いついたヤンキース。田中は、先頭の8番セベリーノをカウント1-2から84.4マイル(約136キロ)のスプリットで左直に打ち取ると、続くゴンザレスの代打に送られたモイゼス・シエラ外野手もカウント1-1から85.5マイル(約138キロ)のスプリットで右飛。そして、1番に返って3巡目。ターナーをカウント0-2から85.7マイル(約138キロ)のスライダーで三ゴロに仕留めて、この回も3者凡退。田中の投球数はここまで72球(ストライク49球)。徐々に田中のペース、ヤンキースのペースに試合が運ばれていく展開となった。
 
 しかし、6回のヤンキースの攻撃で先頭打者として打席に向かったのは8番の田中に代わってブレット・ガードナー外野手。田中はここで交代となり、この日は5回72球(ストライク49球)、被安打4、無四球、奪三振2、失点3の成績で防御率を4.73とした。打席では2打数無安打1三振だった。
 
  試合は、6回表のヤンキースの攻撃を終了した時点でスコア3-3の同点。ここで悪天候(降雨)によりサスペンデッドになった。この続きは翌日に繰り越され、この試合終了後に引き続き第2戦が行われる。