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剛腕バーランダーの苦言が波紋 大差で負けているチームの盗塁は“暗黙のルール”に反するのか

2018/04/23

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 ヒューストン・アストロズのジャスティン・バーランダー投手は4月20日(日本時間21日)、敵地でのシカゴ・ホワイトソックス戦に先発登板し、6回2安打無失点の快投を見せた。
 
 今季ここまで3勝0敗、32イニングを投げて被安打6、失点1、奪三振39、防御率1.10。驚異的な好調ぶり発揮しているが、この日の試合後にバーランダーが発したコメントが物議を醸している。
 
 事の発端は5回裏のホワイトソックスの攻撃。スコアは0-5でホワイトソックスが追う展開となっており、それまでバーランダーはノーヒット投球を続けていた。
 
 しかし、この回にホワイトソックスの7番ティム・アンダーソン内野手が左安打を放って出塁。これでバーランダーのノーヒットノーランはなくなった。
 
 そして次の打者のカウント3-0となると、アンダーソンは4球目に盗塁を試みた。結局4球目はボール判定で四球となり、盗塁は記録されなかった。走者一、二塁の場面で、アンダーソンが三盗を試みて飛び出すと、バーランダーの牽制球で塁間に挟まれた。アンダーソン自身は二塁に戻ったが、結局一塁走者がアウトになった。
 
 米メディア『NBCスポーツ・シカゴ』によると、バーランダーは試合後、5回のアンダーソンのプレーに対して不快感を表明。「試合が5対0で、カウント3-0から盗塁するのはいい野球ではないだろう」とコメントしている。
 
 さらに「もう1つアンダーソンが良くない野球をしたと思うのは、5回、5対0でランナーが2人いてピッチャーが苦しんでいるときに3塁に走ろうとしたことだ。少しアグレッシブすぎた。私に対する攻撃のように受け取った」と苦言を呈している。
 
 ジャーリーグでは相手選手や野球そのものに対する侮辱とみなされる行為を戒める不文律(Unwritten rule)が存在すると言われている。
 
 「得点差が大きく開いた試合終盤に勝っているチームは盗塁してはいけない」もその1つだ。しかしながら、「書かれていない」ルールであるため、何回以降で何点差以上なら盗塁していけないかの判断は選手個人の感覚に任されてしまう。
 
 ましてや、今回のケースは試合終盤とも言えない5回の時点であるし、盗塁を試みたのは5点差で負けている側である。バーランダーが言うようにアンダーソンの盗塁は相手選手に敬意を欠いたルール違反なのだろうか。
 
 非難された側のアンダーソンはバーランダーのコメントについての感想を問われ、「気にしていないよ。俺は楽しく野球をやっているだけだから、それを他人がどう言おうと気にしない」とコメントしている。