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大谷の活躍の陰に…もう一人の二刀流マッケイが静かに迎えた開幕とは

2018/04/09

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 メジャーリーグから遅れること1週間、4月5日(日本時間6日)にマイナーリーグの2018年度公式シーズンが開幕した。タンパベイ・レイズ傘下の二刀流選手、ブレンダン・マッケイは1Aのボウリング・グリーン・ホット・ロッズのロースターに名を連ねた。
 
 ホット・ロッズの本拠地はケンタッキー州ボウリング・グリーン市にあり、同州のルイビル大学出身のマッケイにとっては馴染みがある土地でもある。ホット・ロッズが所属するミッド・ウェスト・リーグは8チームで構成され、名前の通り主にアメリカ中西部の各地で試合が行われる。
 
 4月5日の開幕から9月3日の最終戦までの5カ月で140試合とかなりの過密スケジュールだ。メジャーリーグは6カ月で162試合、日本プロ野球は約6カ月でマイナーリーグとほぼ同試合数であることからも、マイナーリーグの過酷さが窺がえる。日程が過密なだけではなく、移動のほとんどが長距離バスである。
 
 開幕に先立ち、ブレンダンは地元テレビ局のインタビューに応じ、今年の課題は1シーズンを通してコンディショニングを整えることだと語っている。二刀流選手の調整法は未知の世界であり、レイズの首脳陣もマッケイの起用法について“experiment(実験)”という言葉をよく使っている。
 
 ミッド・ウェスト・リーグはアメリカン・リーグと同様に指名打者(DH)制があるが、マッケイはピッチャーとして登板しない日は一塁を守る。外野手のベーブルースとはポジションが異なるが、同じく左投げ左打ちであるし、188センチ96キロというやや太めの体格からしても、ベーブルース2世の称号はエンゼルス・大谷翔平よりマッケイに相応しいかもしれない。
 
 予想をはるかに超える大谷の大活躍もあって、さらに静かなスタートとなったマッケイだが、4月5日の開幕戦では4番ファーストで先発出場。2打数1安打1打点3四球と申し分ない1Aデビューを果たした。ピッチャーとしての登板日は未発表となっている。
 
 メジャーのタンパベイ・レイズを1軍とするなら、間に3A, 2A, アドバンスド A の階層を挟んで、1Aのホット・ロッズは5軍ということになる。マッケイのメジャー昇格は来年2019シーズンと予想されているので、果たして今シーズンのどの段階で昇格していくかが楽しみだ。
 
 
文:角谷剛