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大谷の新監督、ソーシアとは。名将? 時代遅れ? 評価分かれる指揮官は二刀流を導けるか

大谷翔平が加入したロサンゼルス・エンゼルスは、近年では珍しく1人の指揮官が長期政権を築いている。指揮官の手腕は大谷の二刀流実現の鍵を握るともいえるが、2000年からチームを率いるマイク・ソーシア監督は、現地ではどのような評価なのだろうか?

2018/02/19

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『二刀流実現プラン』は成功するのか?

 ソーシア監督は、大谷の起用法に関して状況に応じた柔軟な対応を取ることをアピールしており、入団会見では二刀流として起用することを明言している。またmlb.comのマリア・ガーダッド記者は、ソーシアのコメントを下記の様に報じている。
 
 「大谷はおそらく、投手としてチームに貢献してくれるだろう。しかしそれは、打者としてのチャンスがないという訳ではない」
 
 少なくとも近代メジャーリーグにおいて、二刀流に成功した選手はいない。エンゼルスは今、前例にないプランを実行しようとしているのだ。
 
 大谷に対してプレゼンテーションした『二刀流実現プラン』は、球団が総力を挙げて作り上げたもの。とは言え、事前にどんなプランを作成したとしても、都度、状況に合わせたプランの変更と修正は必ず発生していく。
 
 シーズンが開幕すれば、全てが手探りとなるのだろう。大谷、ソーシア、エプラーGM、この三者面談がシーズン中、幾度となく実施される事が想像できる。
 
 前述のように、ソーシアは球団内で絶大な権力を持っているが、自身の契約が今シーズン終了後に切れる。仮に大谷がスランプに陥った場合でも、ソーシアは二刀流を貫く事ができるのか。監督としての忍耐力が問われる。
 
 二刀流成否のカギを握るマイク・ソーシア。この男の18年間の監督経験が吉と出るのか、凶と出るのか。世界中のファンが、固唾を飲んで見守っている。

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