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大谷の新監督、ソーシアとは。名将? 時代遅れ? 評価分かれる指揮官は二刀流を導けるか

大谷翔平が加入したロサンゼルス・エンゼルスは、近年では珍しく1人の指揮官が長期政権を築いている。指揮官の手腕は大谷の二刀流実現の鍵を握るともいえるが、2000年からチームを率いるマイク・ソーシア監督は、現地ではどのような評価なのだろうか?

2018/02/19

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指導者育成にも定評。チームでは絶大な権力も…

 大谷の上司となるマイク・ソーシアは、今年で監督19年目を迎える大ベテラン。監督として1570勝を挙げ、18シーズン中、地区優勝6回、レーオフ進出7回、ワールドシリーズ制覇1回、最優秀監督2回と、名将と呼ぶにふさわしい実績を残している。
 
 足を使った攻撃や、バントなど小技を使う『スモールボール』は、まさにソーシア野球の代名詞で、指導者を育てる手腕にも定評がある。ソーシアの元で帝王学を学んだコーチ陣が、その後監督に就任して結果を残しており、ダルビッシュの上司となるカブスのジョー・マドン監督もソーシアの門下生だ。
 
 しかし実のところ、近年のソーシアの監督としての評判はあまり芳しくない。
 
 就任してからの10年は、900勝720敗、勝率.555、プレーオフ進出6回と、抜群の成績を残してエンゼルスを常勝軍団に育てあげたが、その後8年は670勝626敗、勝率517、プレーオフ進出わずか1回と、大きく成績を落としている。
 
 年俸総額が常に上位に位置するエンゼルスにおいて、ここ最近の成績は費用対効果が悪すぎる。昨季も80勝82敗と2年連続で負け越しており、さすがにソーシアへの風当たりも強くなってきた。
 
 監督19年目という長期政権の影響から、球団内では絶大な権力を得ているが、前GMであったジェリー・ディポートとは、データの活用に関して意見が衝突。ソーシアは、オーナーと選手を味方につけ、ディポートを孤立に追い込み、チームから追い出した。
 
 以前はソーシアのような長期政権が珍しくなかった時代もあるが、近年は若い監督を思い切って採用するのがトレンド。ここ数年で大きく成績を落としている事もあり、現地ではソーシアのスタイルが『時代遅れ』と評する記者もいる。

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