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ダル、球団と地元の評価は真逆も… 球団首脳陣、エース・カーショウは再契約を希望

2018/01/29

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 現在はFAとなっており、今オフのNo.1先発投手と評価され、去就が注目されているダルビッシュ有投手。カブス、ツインズ、フィリーズが争奪戦を繰り広げている中、昨季途中から所属していたドジャースもまだ獲得を視野に入れ続けているようだ。
 
 今オフの移籍市場は大きく遅れを見せており、日米で注目が集まっている中、地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」では28日(日本時間29日)付で特集を掲載。記事によると、ドジャースのファーアン・ザイディGMはファン感謝イベントでダルビッシュに関する質問をいくつか受け、ダルビッシュを擁護していたようだ。
 
 現地ではやはりワールドシリーズで2度のKOを喫し、1988年以来となる世界一を逃したことが強く印象に残っているようで、同紙ではぜいたく税の問題からダルビッシュとの契約の可能性は低いとの見解を示している。
 
 ドジャース首脳陣はダルビッシュとの再契約を狙い続けているようだが、ザイディGMは再契約に関しては「まだ数人の選手と接触中の段階だ」と話し明言を避けた。なお、同氏はぜいたく税の上限をやや気にかけているようで、新たに契約を結ぶためにはハードルがいくつかあることも示唆している。
 
 また、同記事では「ダルビッシュとドジャースの関係は、ワールドシリーズの酷い結果にも関わらず良好である」と報じているが、地元メディアではこの関係に批判的で、やはりワールドシリーズ敗退の一因を作ったダルビッシュと再契約を望んでいないようだ。
 
 地元メディアからの評価が低くなっているダルビッシュだが、実は球団だけでなくエースのクレイトン・カーショウも高い評価を下している。カーショウとダルビッシュは自宅が近いこともあり、今オフには共に自主トレを行うなど関係は良好で、個人的にドジャースの素晴らしさを説くなど、引き留めも行っているようだ。
 
 球団・選手と地元では評価が真逆となっているが、球団としてはやはりワールドシリーズ進出までチームに貢献し、米国でも有数の先発右腕であるダルビッシュを引き留めたいようだ。
 
 今オフのNo.1先発投手との評価を受けながら、中々所属先が決まらないダルビッシュ。スプリング・トレーニングの開催も近づいてきたが、果たして今季はどの球団のユニフォームに袖を通すことになるだろうか。