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剛速球がハトに直撃…、帽子の中に冷凍キャベツ…判定はどうなる?【意外と知らない野球ルール3問クイズ】

野球には、様々な状況を想定した「公認野球規則」がある。このルールブックによって、想定外と思われるような珍場面でも公正な判定を下すことができる。今回は「名珍場面から振り返る野球のルール」(カンゼン、2014年4月刊行)より、難解な野球規則を過去の事例からクイズ形式で出題する。(2017年12月25日配信分、再掲載)

2020/03/29

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正解は…

A:打者は反則行為でアウト、即刻退場! 後日、出場停止処分が科される。
 

 03年6月3日、MLBのカブス対デビルレイズで起きた事件。カブスのサミー・ソーサがセカンドゴロを打った際、バットが折れてしまった。そして、折れたバットの中からコルクが見つかった。球審から退場処分を受け、その後さらに7試合の出場停止処分が下された。
 
 バットについて、公認野球規則にこのように記されている。
 
 1.10(a)「バットはなめらかな円い棒であり、太さはその最も太い部分の直径が2.61インチ(6.6センチ)以下、長さは42インチ(106.7センチ)以下であることが必要である。バットは1本の木材で作られるべきである」
 
 そして、重要なのが6.06(d)「次の場合、打者は反則行為でアウトになる」の項となる。
 
 「打者が、いかなる方法であろうとも、ボールの飛距離を伸ばしたり、異常な反発力を生じさせるように改造、加工したと審判員が判断するバットを使用したり、使用しようとした場合。このようなバットには、詰めものをしたり、表面を平らにしたり、釘を打ちつけたり、中をうつろにしたり、溝をつけたり、バラフィン、ワックスなどでおおって、ボールの飛距離を伸ばしたり、異常な反発力を生じさせるようにしたものが含まれる。打者がこのようなバットを使用したために起きた進塁は認められないが、アウトは認められる。打者はアウトを宣告され、試合から除かれ、後日リーグ会長によってペナルティが科せられる」
 
 コルクバットは、「異常な反発力を生じさせるように改造」に該当していた。

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