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【MLB】田中将大、ヤ軍残留を決定 「ニューヨークに世界一を」「決断は簡単だった」

2017/11/04

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 ニューヨーク・ヤンキースの田中将大投手が3日(日本時間4日)、残り3年間の契約を破棄してフリーエージェント(FA)になるオプトアウトの権利を行使せずに、来季もヤンキースに残留することが明らかになった。
 
 田中は、球団の公式サイトに声明文を発表。ヤンキースに残り3年間残留すること、ニューヨークに世界一をもたらすこと、決断が自分にとって簡単だったことなどを明かした。
 
 また、地元各紙もそろって田中の残留を報道。『ニューヨーク・デイリーニュース』は田中の残留で再びチャンピオンシップを狙えるローテーションが組まれると報じた。また、2200万ドルから2300万ドルの年俸は決して安くはないが、ダルビッシュ有投手やジェイク・アリエッタ投手を獲得しようとすると、さらにコストがかかるとして、田中の残留を評価している。
 
 一方の『ニューヨーク・ポスト』は、田中の残留でヤンキースのローテーションに穴が開かなかったと評価した。しかし、あるスカウトの言葉として、「平均2230万ドルの年俸を超えるチームが現れたらショックを受ける。シーズン終盤の投球はすごかったが、残り3年〜4年のレギュラーシーズンでそのような投球ができるかは不明だ。私はもし彼がオプトアウトをしたら間違えを犯したと思っていたよ」との言葉も紹介している。
 
 また、『ニューヨーク・タイムズ』は、田中がオプトアウトをしなかった理由として、田中の右肘の状態を挙げている。一方で、右肘について心配はありながらも、今季も支配的な姿を見せたとして、シーズン終盤からポストシーズンにかけての絶好調の田中を紹介。田中の残留を評価する形となっている。
 
 今季の田中はシーズンでは13勝12敗、防御率4.74と過去最低を記録したが、ポストシーズンでは2試合に投げ1勝1敗、防御率1.38、13回を投げわずか2点しか失わなかった。
 
 ヤンキース、悲願の世界一奪還に向けて、強力なエースが帰ってきた。来季の田中が今年のような不安定さを見せなかったら、地区優勝にリーグ優勝、そして世界一も決して夢物語ではない。