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ダルビッシュの癖は見抜かれていた? KOの要因と世界最大の重圧とは【小宮山悟の眼】

ワールドシリーズが閉幕した。日本人選手2人が所属したロサンゼルス・ドジャースの29年ぶりの世界一を逃した。今回は最終戦の第7戦に先発したダルビッシュ有投手がなぜKOされたのかについて話したい。

2017/11/06

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総力戦のワールドシリーズ、ダルビッシュが得たものは

 さらにもうひとつポイントがある。それは元中日ドラゴンズのパウエルだ。
 
 アストロズのアシスタント打撃コーチを務めている。日本時代に3年連続で首位打者を獲得した選手で、彼はかなり細かいところまで相手の投手を研究するという話だ。彼の存在も大きかったかもしれない。
 
 MLBは昨季からダグアウト内にタブレットの持ち込みが可能になっていて、相手投手の画像をチェックできる環境にある。ワールドシリーズというのは、それだけありとあらゆるものを駆使する戦いでもあるということだ。
 
 ダルビッシュはいま、たくさんの想いに駆られているだろう。
 
 本人には「ご苦労さま」と連絡をしてみたが、「またまた勉強をさせてもらいました。一番悔しい想いをしたので、やり返します」という返事だった。表には出していないが、相当に悔しいはずだろう。
 
 もちろん、この経験は糧になると思うが、同じ状況でワールドシリーズで投げるチャンスがあるどうかは難しい。
 
 たとえ、ダルビッシュがドジャースに残ったとしても、ワールドシリーズに出られる保証があるわけじゃない。出場することすら困難な舞台だ。ただ、彼自身を選手として大きくさせてくれたのは間違いないだろう。
 
 
小宮山悟(こみやま・さとる)
 
1965年、千葉県生まれ。早稲田大学を経て、89年ドラフト1位でロッテ・オリオンズ(現千葉ロッテマリーンズ)へ入団。精度の高い制球力を武器に1年目から先発ローテーション入りを果たすと、以降、千葉ロッテのエースとして活躍した。00年、横浜ベイスターズ(現横浜DeNAベイスターズ)へ移籍。02年はボビー・バレンタイン監督率いるニューヨーク・メッツでプレーした。04年に古巣・千葉ロッテへ復帰、09年に現役を引退した。現在は、野球解説者、野球評論家、Jリーグの理事も務める。

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