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ダルのスライダーはMLBでも超一級品。“100マイル変化球投手”への期待【小宮山悟の眼】

2017/07/28

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援護に恵まれず、プレッシャーのかかる投球

 私が見た試合は4-11で敗れた本拠地・アーリントンのレッドソックスとのゲームだった。被安打数、失点とも自己ワーストという試合だったが、ピッチング自体は悪くはなかった。初めての対戦ということで、スカウティングレポートのミスもあったのだろう。
 
 今季のダルビッシュの特徴だが、制球はイメージしている通り完ぺきではないが、そう悪くなることがない。分かりやすく言うと、ボールが真ん中に集まることが少なくなった。低めや内角への投げ分けが可能になり、QSをコンスタントに続けられている。ひじの不安が解消されていいコンディションで投げられているのではないか。
 
 ピッチング内容ほどの結果が出ていないのは、味方の援護に恵まれず、余分なプレッシャーが掛かっているからだろう。ピッチャーは目の前のバッターをどう打ち取るかだけを考えて投げるものだが、ダルビッシュはさらに味方打線のことも考えてしまっている。
 
「ここで失点すると勝てる可能性が低くなる」という場面で、0点に抑えにかかって、逆に落とし穴にはまるというケースが今季いくどか見られた。
 
 ヤンキース打線をバックに投げるのと、ヤンキース打線を相手に投げるのとでは大きく違う。今のダルビッシュは、我慢のピッチングを強いられている。
 
 ドジャースにいたころの野茂英雄が「もっと強いチームで投げていれば、もっと勝てる」などと言われたように、ダルビッシュもまた同様に言われている。そう言われることが、ピッチャーにとっては最高の誉め言葉だ。

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shiro