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【MLB】前田健太、復活の5勝目 「アクレッシブに投球できた」

2017/06/19

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Getty Images



 ロサンゼルス・ドジャースの前田健太投手が、18日(日本時間19日)に敵地でのシンシナティ・レッズ戦に6月4日以来の先発登板を果たし、5回を投げ78球、3安打、1四球、5三振、1失点の投球で、今季5勝目(3敗)を挙げた。
 
 中継ぎ降格してから初の先発登板となった前田。この日は鬼門の初回を3者凡退で抑えると、2回には2死二三塁から左翼線へ2点適時二塁打を放ち、自らの援護に成功する。
 
 2回裏も直球で2三振を奪い3人で抑えた前田は、3回も三者凡退に抑え、打者1巡をパーフェクトに抑える。しかし、4回に先頭のハミルトンにこの日初の安打を浴びると、四球と安打で1死満塁とし、シェブラーに押し出し死球を与え、この日初の失点。なおもピンチが続いたが、後続2人を打ち取り、この回をしのぐ。
 
 そして、5回裏には2死から安打を浴びるが、4人で抑えた前田。6回のマウンドには上がらずに、この日の成績を5回78球、3安打、1四球、5三振、1失点とした。
 
 試合は6回にドジャースがターナーの3ランで7点差に突き放すも、ドジャース中継ぎ陣が次々と捕まり、9回には1点差になってしまう。しかし、ここを絶対的守護神ジャンセンが抑え切り、ドジャースが8-7で勝利した。前田には5勝目がつき、見事に復帰登板で復活を果たした。
 
 『AP通信』によると、前田は試合後に、「チームは自分にアグレッシブに投球することを望んでいて、それができた」と通訳を介して答えたという。
 
 また、前田の復活に指揮官のデーブ・ロバーツ監督も好反応だ。球団公式サイトによると、ロバーツ監督は、「健太はアグレッシブに、ストライクゾーンを攻めていた。しかし、私は彼の仕事量に気を配りたかったので、彼の投球の良さを感じながらも、ブルペンを信じることにした」と5回での交代を説明。一方で、前田の次の登板が先発なのかという質問に対しては明言しなかったという。
  
 チームの首脳陣に先発としての役割の遂行をしっかり見せることができた前田。次の先発の機会を再び活かすことができれば、中継ぎではなく主に先発として起用されることとなるだろう。次回登板からも目が離せない。