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【MLB】3年越しの恨み? ナショナルズ対ジャイアンツで大乱闘勃発

2017/05/30

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Getty Images



 サンフランシスコ・ジャイアンツ対ワシントン・ナショナルズの試合で大乱闘が勃発した。8回表に、2死からナショナルズのブライス・ハーパー外野手の打席で、ジャイアンツのハンター・ストリックランド投手が初球をハーパーに当て、ハーパーは激昂。殴り合いとなり、両軍選手が一気にフィールドへと流れ込んだ。
 
 実は、この2人、過去にも因縁があった。2014年のナショナル・リーグ地区シリーズで2打数対決したときには、ハーパーが2本塁打(内1本は場外弾)を放ちストリックランドを完全に攻略していた。この日の対戦は、その日以降で初となり、965日ぶりの顔合わせとなった。
 
 そして、29日に久しぶりにフィールドで対戦した両者だが、ストリックランドが初球の98マイル(約158キロ)の直球をハーパーの右側でん部に当ててしまう。ハーパーは即座にバットを使ってストリックランドを指し、ヘルメットを投げ捨て、殴りかかる。ストリックランドも即座に応戦し、お互いにパンチを何度も放ち、両軍選手がなだれ込む大乱闘となった。もちろん、2人は退場処分となり、ゲームには戻ってこなかった。
 
 試合後にナショナルズの放送局『MASN』の記者がハーパーにインタビューを行ったところ、「(本塁打を打ったことは)本当に昔のこと。もう全く関係すらしてないことだよ。しかも、彼らはあの年にワールドシリーズを勝っているからね。何故やって、何のためにやったのか全く分からない」と答え、なぜこの日に死球が来たのか分からない様子だったという。
 
 しかし、一方で「ストリックランドに対して1つ言えることは・・・彼は正しい場所に投げてきた。その点は尊敬できるよ。顔などに向けて投げてこなかったからね」とある意味では評価をしていることも口にした。
 
 対するストリックランドは、試合後に「今まで打たれていたから内角を攻めようと思ったけど、行き過ぎてしまった」として、意図的な死球を否定した。
 
 試合は、ナショナルズが3-0で勝利。ナショナルズはナ東地区で31勝19敗と独走態勢に入り、対するジャイアンツは22勝31敗と苦戦が続いている。