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元楽天・AJにメジャー復帰の噂 将来殿堂入りの可能性も?

元楽天のジョーンズのメジャー復帰が噂されている。DHや外野手でのプラトーン要員だという。日本では披露の機会がほとんどなかったが、外野手としてゴールドグラブ10度の名手で、将来殿堂入りの可能性もある。

2015/02/05

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ジョーンズの守備力は群を抜いていた

 将来のHall of Famer(殿堂入り選手)かもしれないアンドルーのプレーを2年間も見ることができ、われわれは幸せだった。ただ、彼の外野守備を見る機会がほとんどなかったのはちょっぴり残念だった。彼の全盛期でのセンターでの守備ぶりは、守備範囲の広さ、肩の強さと送球の正確さ、そして天性の打球に対する判断の良さで群を抜いていた。
 
 うまい外野手ほど浅く守る。そして、ジョーンズは極めて浅く守ることで有名だった。私はジョーンズがそのキャリアを通じて、最も浅く守った試合を現場で見守ったことがある。彼のキャリアに限らず瞬間的な特殊なシフトではなくほぼ1試合を通じてだと、史上最もセンターが浅く守った試合かもしれない。
 
 それは2008年開幕寸前のオープン戦でのことだった。その年からジョーンズが所属したドジャースは、ロサンゼルスへの移転50周年ということで、移転当時の本拠地ロサンゼルス・オリンピック・コロシアムでレッドソックスとの1試合限りの記念試合を戦った。
 
 1932年と84年の五輪の会場でもあったその会場は、本来陸上競技やフットボール用のため、レフトはポールまで60.9メートルしかなかった(そのため高さ18.2メートルのネットフェンスが張られた)。そのため、ドジャースのジョー・トーリ監督(当時)は、レフトをセンターのポジションに近い左中間に守らせ、センターのジョーンズを二塁ベース付近で守らせたのだ。
 
 もっともそのトーリのアイデアも虚しく、本来なら浅いレフトフライと思われる力のない打球が、フラフラとレフトスタンドに吸い込まれた。その極めて効率的な本塁打を放った1人が、故障ですぐにチームを去ることになったが、昨年楽天に在籍した「四球のギリシャ神」と呼ばれたケビン・ユーキリスだった。
 
出典:”Andruw Jones trying MLB comeback after 2 years in Japan” @ Yahoo! Sports by Mike Oz in Feb, 2nd 2015

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