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【MLB】マーリンズと契約の田澤純一、守護神起用の可能性も。球団社長「層の厚いブルペンを組み立て、多種多様に活用」

7年間在籍したレッドソックスから、イチローの所属するマーリンズへ移籍することになった田澤。好待遇の契約を勝ち取り、中継ぎ陣の穴を埋める存在として、球団、地元の双方から期待が高まっている。

2016/12/18

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リリーフ陣の補強に相次いで失敗

 今季、ボストン・レッドソックスでプレーした田澤純一投手が、マイアミ・マーリンズへ移籍することになった。マーリンズにはイチロー外野手が所属しており、新天地でも日本人の同僚と共にプレーする。

 2年総額1200万ドル(約14億円)での契約となり、今シーズンの337.5万ドル(約4億円)に比べ、好待遇で入団することとなった。

 その背景として、今オフ、マーリンズの中継ぎ投手の補強が上手くいっていなかった点が挙げられる。
 長年ブルペンを支えていたマイク・ダンが退団。今季、マーリンズの守護神であったA.J.ラモスは40セーブを上げたものの、投球内容が不安定だった。ブルペンの補強が急務だったにも関わらずマーリンズは、アロルディス・チャップマン、ケンリー・ジャンセン、上原浩治らの獲得に失敗。そこで通算302登板、4年連続50試合登板、2013年のワールドシリーズ制覇に貢献し、経験もある田澤に白羽の矢が立ったのだ。

 マーリンズのチーム事情に合致し、経験と実績も豊富なことから、上記のような待遇での契約を勝ち取った。

 マイアミの地元紙『Sun Sentinel』は、早速、田澤についての特集を組んだ。

 田澤といえば、2013年にレッドソックスがワールドシリーズを制覇した時の印象が強い。入団に際して当時の活躍を紹介した上で、マイケル・ヒル球団社長の田澤に期待を寄せるコメントを以下のように報じている。

“We thought [Tazawa] would be a good complement to the existing bullpen,” Hill said Friday night. “The goal is always to try to put together the deepest bullpen we can, and a bullpen with different looks and different ways to get people out. With Junichi, you see someone who has pitched in the very competitive American League East and has a varied repertoire of weapons to get hitters out.”
「田澤はブルペンにとって良い補強となることだろう。目標は、出来る限り層の厚いブルペンを常に組み立て、それを多種多様に活用することだ。田澤は、アメリカンリーグ東地区で非常に闘争心を前面に出して投げてきた。また、打者をアウトにするための多くのレパートリーのある武器を持っている」金曜夜、ヒル球団社長はこう話していた。

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