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【MLB】カブス、上原浩治を獲得した狙い。ブルペンに世界一の胴上げ投手3人の布陣

レッドソックスからFAとなっていた上原浩治は、来季カブスでプレーすることになる。

2016/12/11

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ブルペン陣に厚み

 上原も今季は主にセットアッパーながら、キンブレル離脱時は抑えを任され7セーブ。13年からの3シーズンは年ごとに21、26、25セーブと安定して試合を締めてきた。

 3人合わせてメジャー通算217セーブ。最大の利点は一人に依存しすぎないところだろう。ジェド・ホイヤーGMはデービス獲得にあたり「我々は常にブルペンを厚い陣容とすることを目指している」と語った。デービス、上原はともに今季DLによる離脱を経験した。セオ・エプスタイン編成本部長は、来季も1年間フルに活躍することは念頭に置いていない。誰かがケガや不振に陥った時には、誰かが代わりを務めることができる。デービスにしても不動の守護神、という立ち位置ではない。ゆえにトリオとして機能できる。

 上原は13年、デービスは15年のワールドシリーズ最後のアウトを奪った。そして、今年のワールドシリーズ最後の打者を仕留めたマイク・モンゴメリーもブルペンに控える。世界一の胴上げ投手3人を擁する布陣はそうそう見られない。

 3日に少年野球の「高橋由伸杯」と「上原浩治杯」の優勝チームによるドリームマッチ会場に現れた上原は「まだ所属先が決まらず不安は多い。決まればそのチームのために頑張るだけ」と話していた。若い主力が多く、多くの関係者が来年も優勝候補の大本命に挙げるカブス。これ以上ない新天地となった。

 今後はメディカルチェックなどを経て、正式にサインを交わす運び。背番号は空き番号である「19」に決定的だ。節目のメジャー通算100セーブには、今季の成績と同じあと「7」に迫る。108年ぶりの歓喜に沸いたシカゴで、熱狂的なファンの声援を背に来季42歳の右腕は輝き続ける。

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