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【MLB】ヤンキース残留か、移籍か? 田中将大、2017年シーズン後に想定される5つのシナリオ

2016/11/07

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サバシアはオプト・アウトの権利を交渉に利用

 田中将大(ヤンキース)の契約には、来シーズン終了後にオプト・アウトできる権利がついている。7年1億5500万ドル(2014~20年)のうち、残り3年分の6700万ドル(年平均2233万ドル)を田中から破棄し、FAになれるというものだ。

 田中はオプト・アウトするのか、しないのか。ヤンキースに残るのか、去るのか。そこには、大きく分けて5つのシナリオが考えられる。

(1)オプト・アウトせず、そのままヤンキースに残留
(2)オプト・アウトする前に、ヤンキースと新契約を交わして残留
(3)オプト・アウトしてFAになった後、ヤンキースと再契約
(4)オプト・アウトしてFAになった後、他球団と契約
(5)シーズン途中にヤンキースから他球団へトレード

 それぞれのシナリオを順に見ていこう。

(1)オプト・アウトせず、そのままヤンキースに残留

 来シーズンの投球内容が悪かったり、故障に見舞われた場合、田中はこうするだろう。FAになっても、3年6700万ドルを上回る契約は望めないからだ。

(2)オプト・アウトする前に、ヤンキースと新契約を交わして残留

 一方、健康に過ごし、今シーズンと遜色ない投球内容であれば(2)~(5)のいずれかとなるはずだ。(2)に関しては、新たなよりよい契約を得るために、田中サイドがオプト・アウトの権利を交渉に利用する。

 田中とチームメイトのC.C.サバシアは、2011年のオフにそうした。この時、サバシアは7年1億6100万ドル(2009~15年)の契約をオプト・アウトできる権利を持っていて、行使期限の直前にヤンキースと5年1億2200万ドル(2012~16年/2017年はオプション)で契約を延長した。サバシアは契約期間を延ばし、年平均額もアップさせた。新契約の年平均2440万ドルに対し、旧契約の残り分(4年9200万ドル)は年平均2300万ドルだった。

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