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先発補強の失敗に終わったヤンキース 引退かピンストライプか、待たれる黒田博樹の決断

ウインターミーティングでの先発投手補強に失敗したヤンキースの次の策は黒田博樹との再契約になるだろうという見方は多い。黒田が2015年シーズンも投げる決断をするならば、そのマウンドはニューヨークになるだろう。

2014/12/16

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5年連続規定投球回到達の耐久力は魅力

 米大手移籍情報サイトの「MLB TRADE RUMORS」も「FA市場に残る選手のトップ10」という記事の中で黒田を10位にランクしている。

At last check, Kuroda had reportedly not yet decided whether to pitch in the Majors next season (in which case he might return to the Yankees) to pitch in Japan, or to retire. He remained a durable and effective starter even at age 39 last season, so the Yankees could certainly still use him if he were to decide to return.
報じられるところによれば、黒田はアメリカで投げるのか(その場合はヤンキースの可能性が高い)、日本で投げるのか、それとも引退するのかいまだに決断していない。彼は39歳になった昨シーズンも依然として耐久力があり優秀な先発投手だ、もし彼が(アメリカに)戻ってくる決断をすればヤンキースは彼を(先発ローテーションの一人として)起用するだろう。

 年齢こそ高いものの、積み上げてきた実績とその安定感はアメリカでも高く評価されており、何より故障リスクの高い投手を多く抱えるヤンキースにとっては、5年連続規定投球回到達の耐久力は大きな魅力だ。適応に苦労する選手の多いニューヨークで数字を残しているのも他の候補選手にはないポイントだ。

 前出のYESネットワークの記事では予想される契約にも触れており「黒田がヤンキースと再契約するならば、2014年シーズンの1600万ドルに近い額になるだろう」としている。この通りならば復帰にあたり条件面がネックになる可能性は低い。

 状況、実績、条件どれをとっても黒田が来年もメジャーで投げる決断をした場合に筆頭候補になるのがヤンキースであることを疑う余地はない。

 引退かピンストライプか黒田の決断が待たれる。

出典:” Who is left for the Yankees’ rotation?” by Lou DiPietro / YES NETWORK.COM in DEC.12 2014
”Top Ten Remaining Free Agents” by Charlie Wilmoth / MLB TRADE RUMORS in DEC.13 2014

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