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ドジャース大改造へ 元ウォール街トレーダーが仕掛けた大型トレードの狙いとは?【豊浦彰太郎のMLB on the Web】

ウィンター・ミーティングでは、ドジャースの新副社長フリードマンが大型トレードを続々に仕掛け話題をさらった。一見、強化につながっていないように見える、それらのトレードの背後にある真の狙いとは?

2014/12/16

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フリードマンの仕掛けは、ドジャーズを変えるか?

 一方、今季は史上最高の年俸総額2億3000万ドルを費したドジャースによる「やりくり上手」のフロントマン獲得は、やや意外な印象もある。それだけに、貧乏球団から金満球団に移りフリードマンはどんな活躍を見せるか? これはこのオフの最大の見ものの一つと見られていた。
 
 果たして、これらのチーム改造でドジャースはより良いチームになったのか?
 
(FAとなるまで)4年も残っている盗塁王ゴードンをFAまで1年のケンドリックに入れ替えたのには、疑問を投げかける声もある。
 
 ようやく復活の兆しを見せた2011年の二冠王(39本塁打&126打点)ケンプを、同地区内に放出するのも同様だ。少なくとも短期的視点では、フリードマンが仕掛けたこれらのトレードを正当化するのは難しいが、ローゼンタルはその狙いを以下のように見ているようだ。
 
Streamline the payroll. Create paths for youngsters such as Pederson and shortstop Corey Seager. Make the roster more flexible, spend when appropriate, combine financial might with an improving farm system to gain access to virtually any player available in free agency or trade.
Burn it down. Build it up. Friedman and Co. are only getting started.
年俸総額を合理化する。(ジョク・)ペダーソンやコーリー・シーガーのような有望な若手の飛躍の路を確保する。(ケンプのように将来に亘り高額契約が残る選手を整理することにより)ロースター構成に柔軟性を持たせる。財政的余裕とファーム組織の強化を両立しておき、FA獲得であれトレードであれ、必要な時に予算をつぎ込めるようにしておく。焼き倒し再建する。フリードマン社はまだスタートしたばかりだ。
 
 ウィンター・ミーティングでのこれらのトレードは、それ自体が目的ではなく、次なるアクションへの布石なのかもしれない。
 
出典:”Dodgers’ new president goes buck wild at Winter Meetings”@ FOX Sports by Ken Rosenthal in Dec. 11 2014

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