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【MLB】イチローも低い? 日本人選手、オールスターゲーム選出の可能性

7月12日に開催されるオールスターゲームまで、1カ月を切った。日本人選手が選出される可能性はあるのだろうか。

2016/06/13

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ファイナル投票の候補に入った過去5人中3人が選出

 ヤンキースの田中将大は、6月11日の登板で防御率が3点台に上がった。選ばれる可能性は前田と同じくらいか、わずかに上か。ヤンキースではカルロス・ベルトランが16本塁打&OPS.875、アンドルー・ミラーが26登板で防御率1.01とK/BB16.00を記録している。CC.サバシアは故障者リストに入っていた時期があり、登板数がやや少ないが、防御率は2.28だ。こちらもファン投票選出を果たしそうな野手はおらず、5月上旬に出場停止が明けたアロルディス・チャップマンは15登板しかしていない。

 マリナーズの岩隈久志、レッドソックスの上原浩治と田澤純一は、いずれも成績が物足りない。岩隈の防御率は田中よりも約1点高い。上原と田澤も、同じセットアッパーのミラーとかなりの差があり、田澤でも約2点開いている。レンジャーズのダルビッシュ有は5月下旬に復帰したばかりだ。

 こうして見てくると、日本人メジャーリーガーのいないオールスターゲームが2年続くことも、十分考えられる。ただ、ロースターの各リーグ33人が決まった後には、34人目を選手を決めるファイナル投票が行われる。

 前田も田中も、6月を終えて防御率2点台であれば、オールスターゲームの監督とMLB機構が選ぶリーグ5人の候補に入ってもおかしくなく、そうなった際には、日本のファンからの票が期待できる。2人とも、ビッグマーケットのチームにいる点もプラス材料だろう。

 過去14度のファイナル投票で候補に挙がった日本人メジャーリーガーは延べ5人いて、そのうち3人が選ばれている。2005年の松井秀喜と2013年の上原浩治は選出されなかったが、2004年は松井秀喜、2007年は岡島秀樹、2012年はダルビッシュがそれぞれリーグ最多票を集め、オールスターゲームのメンバーとなった。

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