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【MLB】「わずか5試合目で続投の権利を得た」ドジャース前田初黒星も信頼の高さに驚きの声

1点リードで迎えた7回のピンチで踏ん張れず、自身初黒星を喫した前田。一方、降板もありえた場面で、監督が続投を選択したことで前田への信頼度の高さが浮き彫りになった。またこの試合では、イチローとの初対決も実現した。

2016/04/30

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イチローとの対決は前田に軍配

 結果としては失敗に終わった前田の続投だが、地元紙はわずかメジャーで4登板の実績しかない右腕が、すでに高い信頼を得ていることを指摘している。

Maeda earned that right, despite making only his fifth career start in Thursday’s game. He earned that right, even as the Marlins looked increasingly less mystified by his arsenal, and as his pitch count approached 100. He also earned the right to experience what came next in a 5-3 defeat.
前田は、わずか5試合目となった木曜日の登板で続投の権利を獲得した。マーリンズ打線は彼の球に慣れてきており、投球カウントも100球近い、そんな状況でさえ前田は続投を許されたのだ。また彼は3-5で敗北を喫する権利も得た。

 打席にディートリックを迎えた時点での前田の投球数は94球に達していた。また代打のディートリックは前田との対戦経験がないとはいえ、1番打者のゴードンは次の打席がこの日の4打席目。実績の少ない先発投手がこうした状況を迎えれば、多くの監督は交代の決断を下すだろう。ここで続投が許されたことから、チームの前田に対する信頼度の高さが見て取れる。

 またこの日は、マーリンズのイチローが6番センターで先発出場。前田が広島に入団した2007年にはイチローはメジャー入りしていたため、この2人の公式戦での対戦は初めてのことだ。

“I never imagined that I would be able to face him in my life,” Maeda said. “It’s somebody I looked up to when I was a child. And it’s an honor to be able to face him.”
「生涯でイチローさんと対戦する機会があるとは思いませんでした。子どもの頃にあこがれていた人ですし、対戦できることは光栄です」(前田)

 大先輩への尊敬を語ったものの、試合では3度の対戦をそれぞれ三振、サードフライ、ショートフライと完封した。『MLB.com』のデータによればイチローと対した3打席は合計で8球を投じ、割合は速球3:スライダー4:カーブ1だったという。

出典:A lead gets away from Kenta Maeda and Dodgers lose their fourth in a row by Andy McCullough in Los Angeles Times on Apr.28 2016

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