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WBCで侍ジャパンの最大最強のライバルに? キューバ代表、亡命選手の代表復帰実現すればメジャーオールスター級が集結

26日FOXスポーツがキューバ代表が、亡命選手の代表復帰を認める可能性が出てきたとスクープした。

2016/03/30

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もしも亡命選手の代表入りが実現すると……

 大リーグ機構と大リーグ選手会の労使協定は今季限りで5年の期限を迎え、新たに更新される。それに合わせて、選手の移籍ルールもつくられる見通し。同時にキューバ野球連盟は、亡命したスター選手の多くを代表に呼び戻そうという考えだ。
 
 CBSスポーツでは、早くもキューバ代表の布陣を予想。メジャーオールスター級のビッグネームが名を連ねた。
 
 先発投手 ホセ・フェルナンデス(マーリンズ)
 オドリサメル・デスパイネ(オリオールズ)
 ロエニス・エリアス(レッドソックス)
 ライセル・イグレシアス(レッズ)
 抑え投手 アロルディス・チャップマン(ヤンキース)
 捕手 ヤスマニー・グランダル(ドジャース)
 一塁 ホセ・アブレイユ(ホワイトソックス)
 二塁 ユネル・エスコバル(エンゼルス)
 遊撃 ホセ・イグレシアス(タイガース)
 三塁 ユリエスキ・グリエル(亡命中)
 右翼 ヤシエル・プイグ(ドジャース)
 中堅 ルスネイ・カスティーヨ(レッドソックス)
 左翼 ヨエニス・セスペデス(メッツ)
 DH ケンドリー・モラレス(ロイヤルズ)
 
 もともと共産主義国であるキューバは、選手たちの愛国心の強さで知られる。昨年12月にキューバで行われた大リーグ師団による野球教室にはアブレイユ、プイグらが喜んで参加し、同胞たちとの再会を喜んだ。代表復帰の道が拓かれれば、一斉復帰してもおかしくはない。
 
 すでに米メディアでは、2017年WBCで亡命選手らが集結し、史上最強のキューバ代表が組まれることは規定路線となったかのような盛り上がりだ。
 
「キューバと米国はWBCでまだ対戦したことがない。来年の3月、大リーガー同士がまみえ新たな歴史がつくられるかもしれない」とはFOXスポーツ。CBSスポーツは「投手陣は多少駒不足だが、野手はどのポジションの控えも強力で世界屈指の攻撃力を誇る」とした。
 
 13年のWBCで3連覇を阻まれ準決勝で敗退して以降、日本は侍ジャパンのプロジェクトを強化し、世界一奪回へ長期的な視野に立ったチームづくりを進めてきた。悲願の頂点へ、メンバーを一新させたキューバがかつてない高い障壁となって立ちはだかるかもしれない。

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