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【MLB】「イチローはもはや相手投手にとっての脅威ではない」3000本到達せずと今季予測も

現地サイトがマーリンズの控え戦力を分析。42歳のイチローはBABIPの低下に見られるように衰えが隠せないとしている。

2016/03/10

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イチローの出場状況はスタントンらレギュラー組の状況次第に

 BABIP(Batting Average on Balls In Play)は、本塁打を除くインプレー打球の打率だ。ある程度長いスパンでは多くの選手が3割前後に落ち着く。
 全盛期のイチローはこれが極端に高かった。言うまでもないが、他の選手なら凡打に終わる打球を脚力で内野安打とするケースが多かったからだ。実際、シアトルマリナーズ在籍時代はこれが.348だったが、ニューヨークヤンキース時代は.312、そして昨季は.257だ。
 
 記事ではイチローの今季の予測成績として、出場機会は300打席、貢献度を測る指数としてのWARは-0.3としている。
 
 昨季のイチローは、スタントンの長期にわたる故障離脱や本来中軸を担うべきマーセル・オズーナの不振により428打席を得た。仮に今季は記事での予測通り300打席だとすると昨季のペースでは安打数は64本だ。するとメジャー通算安打は2999本となり、ギリギリ3000本には到達しないことにもなる。
 
 WAR-0.3は昨季の数値(Baseball-Reference版では-1.2)よりは上だが、この数値がマイナスということはメジャーリーガーとしてベンチ入りできるギリギリレベルの選手の水準(±0)より劣るということで、やはり厳しい評価となっている。
 
 ちなみにイチロー以外の主な控え野手への寸評と予測成績は以下の通りだ。軒並み評価が低い内容となっている。
 
ジェフ・マシス 捕手 32歳
ベテランならではの経験を持つが、通算スラッシュライン(打率 / 出塁率 / 長打率)は.194/.254/.306と打力は非劇的。
 
予測: 125 打席 -0.1 WAR
 
クリス・ジョンソン 一・三塁手 31歳
一塁でのプラトーン起用が主な役割か。正一塁手になるべき左打ちのジャスティン・ボーアは左投手にはからきしだからだ。
 
予測: 250 打席 -0.4 WAR
 
デレック・ディートリック 内外野のユーティリティ 26歳
数少ない若い控え。昨季は10本塁打。ア・リーグ本拠地試合でのDHや二塁・三塁・遊撃の控えとして、時には一塁でも起用されそう。
 
予測: 250打席 0.5 WAR
 
 
出典:”2016 Miami Marlins season preview : bench players ”@ Fish Stripes by Michael Jong in Mar. 8th 2016

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