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【アメリカの眼】MLBで消えつつあるダブル・スリーの存在。30本塁打30盗塁を期待したい7選手

2015年シーズン日本ではトリプルスリー(打率3割、30本塁打、30盗塁)を2人の選手が同年に達成し、話題を呼んだ。だがメジャーリーグに目を向けると、2012年以降ダブル・スリー(30本塁打、30盗塁)をマークした選手が出ていない。その理由、そして今シーズンその大台をマークできる可能性がある選手を『MLB.com』が特集した。

2016/03/03

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「30本塁打30盗塁を実現できる可能性のある7選手」

 30本塁打30盗塁は減少傾向にあるが、サイモン記者は2016年シーズンその数字をマークできる可能性のある7選手を予想した。

 最初にあげたのはボストン・レッドソックスのムッキー・ベッツ。昨シーズン22歳にして、18本塁打と21盗塁をマークした。パワーを強化する必要はあるが、マイナーでは2年連続30盗塁をマークしている。

 次にあげたのはミルウォーキー・ブリュワーズのライアン・ブラウン。もし2016年に30本塁打、30盗塁をマークできれば、最年長タイでの達成となる。昨シーズンは140試合に出場し、MLBで一番大台に近い数字を残した。

 若手の成長が著しいヒューストン・アストロズからはカルロス・コレアとジョージ・スプリンガーが名を連ねた。コレアは21歳で初のフルシーズンを送ったが、22本塁打20盗塁と将来的に大台の可能性を感じさせる数字を残した。
 スプリンガーは昨シーズン右手首の骨折で7月1日に離脱するまでは75試合で13本塁打14盗塁をマークしていた。

 ピッツバーグ・パイレーツのスターリング・マーテイも2年連続30盗塁をマークし、本塁打数も上昇傾向にあることから可能性のある選手の1人として挙げられている。2015年はキャリアベストの19本塁打を放った。

 アリゾナ・ダイヤモンドバックスのA.J.ポロックも候補の1人だ。157試合に出場し、39盗塁をマーク。キャリアベストの20本塁打を放ち、キャリア最初の243試合で放った合計を1年で上回り、今後に期待がかかる。

 最後にあげられるのがロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイムのマイク・トラウトだ。輝かしいキャリアを歩んできているが、パワーの増加とは裏腹にスピードは数字上落ちてきている。ルーキーだった2012年は30本塁打49盗塁をマーク。

 だが昨シーズンはキャリアベストの41本塁打を放ったが、盗塁は18度試みて11度成功に留まった。それでもトラウト自身、今シーズンは塁上で積極的に走りたいと話しており、簡単な道のりではないだろうがその可能性を完全に疑うことは難しい、とサイモン記者は最後にトラウトの大台復帰への期待で締めくくった。

出典: The disappearance of the 30-30 man by Andrew Simon in MLB.com on March 2, 2016

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