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【アメリカの眼】評価厳しい前田に期待の声。「進境著しいチェンジアップ」駆使すれば、エースに次ぐ存在に

「ローテーション4、5番手クラス」との評価が少なくない前田健太だが、セイバー系サイト『ファングラフズ』は「チェンジアップの進境が著しく、エースに次ぐ存在にもなりえる」と評している。

2016/02/16

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チェンジアップが評価を覆す?

 しかしこの評価に対して、問題点も指摘している。
 2013年のサンフランシスコでのWBC準決勝プエルトリコ戦での投球のみをベースにしたものであるからだ。たった1度のサンプルで、しかも3年も前のことだからだ。
 
 記事では、世界の有望な選手の情報を得意とする『ベースボールアメリカ』のベン・バドラー氏が昨年12月の前田に関するレポートで「彼は最近チェンジアップに磨きをかけた」と評価したことを引用している。メジャーのスカウト達が見守る台湾でのプレミア12で、80マイル台前半の沈み込むチェンジアップで多くの空振りを奪ったことが紹介されている。
 
 そのバドラーの結論はこうだ。
 
If a team believes Maeda can take that above-average changeup he showed in the Premier 12 and carry it over into next season, that changes his projection, especially once he starts to throw it with more frequency. A pitcher with that repertoire, fastball command and track record could more comfortably profile as a No. 3 starter and increase his demand among teams looking to upgrade their rotation.
前田はプレミア12で見せた平均以上のチェンジアップを来たるシーズンでも披露できると考えるなら、彼への評価は変わってくる。それをもっと高い頻度で投げるならなおさらだ。速球の制球優れかつこの球種を使いこなせるなら、(エース球に次ぐ存在である)理想的な3番手の先発投手と言えるだろう。ローテーションを充実させたい球団は重宝するはずだ(訳者注 バドラーの記事の段階ではまだ前田のドジャースとの契約は決まっていなかった)

 
出典:“Projecting Byun-ho Park, Hyun-soo Kim, and Kenta Maeda”@ fangraphs by August Fagerstrom in Feb. 8th 2016

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