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【MLB】指揮官は日本人選手を熟知。レギュラーは絶望的、川崎がカブスで生き残る道

去就が未定だった川崎宗則がカブスとマイナー契約を結んだと米メディアは報じた。

2016/01/22

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内野陣は強力

 強豪にふさわしく、内野手の陣容は強力だ。
 正三塁手はチームの顔になりつつある昨季新人王クリス・ブライアント。昨季は打率.275、26本塁打、99打点の鮮烈デビューを飾った右の大砲の24歳。文句なしのスーパースター候補生だ。
 
 二塁は4年総額5600万ドル(約65億5000万円)でFA補強したベン・ゾブリストが主に任される。内外野どこでも守れる両打ちの超ユーティリーティー選手で、レイズ時代からのマドン監督の秘蔵っ子。昨季はアスレチックスから、トレード期限の7月末にロイヤルズへ請われて移籍し、ワールドシリーズ制覇に貢献した。
 
 昨季までレギュラーだったスターリン・カストロがヤンキースへ移籍した遊撃には、21歳の新星アディソン・ラッセルが入る。昨季成績は打率.242、13本塁打、54打点と荒削りながら、将来のクリーンアップ候補と目される逸材。二遊間と三塁を守れる川崎だが、この3人に実力で打ち勝ってレギュラーの座を勝ち取るのは至難の業だ。
 
 内野の控え枠では、23歳のハビエル・バエズもベンチ入りが当確視される一人。将来性ではブライアント、ラッセルに勝るとも劣らないと言われる。21歳だった14年8月にはブライアントを差し置いて一足早くメジャーデビューを飾り、そこから9本塁打と大器の片鱗を示した。
 
 カブス内野陣のポテンシャルに対する評価は相当高い。若さと経験値のなさゆえに、多少不振でも、打席数を積みメジャーに慣れさせるため、チームは起用せざるを得ない側面もある。二遊間と三塁のレギュラー3人に大きな故障でもない限り、レギュラーとなるのは「至難の業」どころか「不可能」と断言してもいい。

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