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【MLB】田中らを救う!?「ブルペンに3つのモンスター」ヤンキース、チャップマン獲得で強力リリーフ陣誕生

ンキースは、レッズからトレードでクローザーのチャップマンを獲得したと発表。来季は、ベタンセス・ミラー・チャップマンと球界屈指のリリーフ陣を形成することになる。

2015/12/30

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ロイヤルズも強力なブルペンを武器に世界一

 確かにこれでヤンキースのブルペンはメジャートップクラスになった。しかし、本来ヤンキースが補強すべきは、先発投手と見られていた。チームの先発防御率は4.25(リーグ10位)。エースの田中は依然ひじの不安がつきまとい、ベテランのサバシアは現在アルコール依存症の治療中。イオバルディ、セベリーノ、ピネイダ、ノバと一応、頭数は揃っているものの全員シーズンを通して活躍できるかどうかは疑問が残る。

 2015年シーズン、ヤンキース先発陣のクオリティスタート(6回3失点以内)は、メジャーワースト3位の72回。長いイニングを投げられる投手が少ないのだ。
 しかし記事によれば、ブライアン・キャッシュマンGMは、メディア向けの電話会議で先発ローテーションについて聞かれると、”the rotation is full.”(先発投手は揃っている)と回答したようだ。

 この点について、ブラウン氏はこう指摘する。

In recent seasons, the San Francisco Giants and Kansas City Royals have shown what dominant pitching at the end of games can do for a team. No doubt that has crossed Brian Cashman’s mind.
近年、(ワールド・チャンピオンを獲得した)サンフランシスコ・ジャイアンツや、カンザスシティ・ロイヤルズは、強力な救援投手たちの活躍が大きかった。ブライアン・キャッシュマンGMの頭の中にも、そういった考えがあったのだろう。

 先発投手に少々不安があっても、ブルペンが強固であれば、試合に勝利することができる――実際に今シーズン、ワールド・チャンピオンを獲得したロイヤルズは、デービスをはじめとする救援投手たちが大活躍。チームの救援防御率は、アメリカン・リーグ断トツトップの2.72。かたや先発防御率はリーグ12位であった。

 ともあれ2016年のヤンキースは、6回まで何とか試合を作ることができれば、『最強のトロイカ体制』が待っている。田中にとって非常に心強い3人がブルペンに控えることとなった。

出典:CBS Sports Can the Yankees make a three-headed bullpen monster work? By David Brown

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