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【MLB】プロスポーツ史上初。ブライス・ハーパーが将来、約600億円プレーヤーになる可能性も

大型契約が目立つ2015年のオフシーズン。『NBCスポーツ』のジョー・ポズナンスキー記者はこの現状からブライス・ハーパーがプロスポーツ史上初の5億ドルプレーヤーとなる夢物語は実現可能であるのではと、特集を組んだ。

2015/12/17

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5億ドルプレーヤーへの条件

 5億ドルプレーヤーが生まれるためには、主に三つの条件をクリアする必要があると、ポズナンスキー氏は続ける。
 
 1つ目が、MLB最高の選手になることだ。
 
 2年前、ハーパーはポテンシャルの塊だった。
 打率.274、20HRとハーパー以外の選手であれば良いシーズンと呼べる1年を送った。それでもなぜか周囲は落胆の雰囲気を漂わせていた。
 16歳でスポーツ・イラストレッドの表紙を飾り、17歳でドラフト全体1位指名を受け、19歳でルーキー・オブ・ザ・イヤーを受賞した選手の期待は高かった。
 
 さらにハーパーが影に隠れてしまった要因として、マイク・トラウトの存在をあげる。ハーパーより14カ月年上のトラウトは20歳でMLB最高と呼ばれる選手となり、他を寄せ付けない基準を作ってしまった。
 
 誰もがハーパーが成し遂げるであろうと思っていたことを、トラウトがいとも簡単に達成してしまったのだ。ハーパーは怪我を繰り返し、トラウトと大きく差が広がったようにも感じられた。
 
 だが今年はマイク・トラウトの変わらない活躍が影に隠れてしまうほど、ハーパーは活躍し、テッド・ウィリアムズを彷彿とするようなシーズンだったと、ポズナンスキー氏は評価する。
 そして「ファングラフ」(統計データや分析記事を提供しているウェブサイト)が叩き出したハーパーの2015シーズンの価値は、7590万ドルだったと紹介した。
 
 2つ目の条件と、完璧なタイミングでFA市場に出ることをあげる。
 現在の契約では26歳を迎えたばかりの2018年終了後にFAとなる。多くの研究では、26~28歳に身体的なピークを迎え、31~32歳までに序々に衰え、それ以降急激に動きが落ちてくると言われている。この時期にFAとなるハーパーは、最高のタイミングだという。
 
 記事では高額契約の2例を紹介した。
 アレックス・ロドリゲスもアルバート・プホルスともに、32歳で結んだものであり、MLB球団は「ファングラフ」が叩き出す数値を元に契約を決めているわけではないが、基本的には契約最初の数年間に実際の額以上の価値を期待して、球団は大型契約を結ぶものであると、解説した。
 
 一番比較対象として挙げられるのが、マーリンズに所属するジャンカルロ・スタントンだ。しかしFA市場に出る前の契約延長であり、さらにハーパーと違ったスラッガータイプの選手であるにも関わらず、1シーズン最高本塁打数は37本に留まり、ハーパーはすでに昨季それを上回っている。それだけでも、13年3億2500万ドルの契約延長を25歳で結んだスタントンより、ハーパーは健康で昨季の活躍を続ければ、それ以上の価値ある選手になってもおかしくはないと、見解を示した。
 
 最後の条件として、ハーパー自身がその額に対して貪欲になるか。
 
 早期契約を求め、それで満足する選手も中にはいる。
 デトロイト・タイガースと5年1億1000万ドルで契約を結んだジョーダン・ジマーマンはもう少し決断を長引かせれば、さらに2500万ドル上乗せでの契約を得ることができたのではとポズナンスキー氏は予測する。
 
 ハーパー自身が5億ドルの契約を貪欲に求めるのがカギだ。幸い、それを実現するに適した代理人のスコット・ボラス氏がついている。
 マイク・トラウトのほうが先にFA市場へ出る可能性が高いが、すでに6年1億4450万ドルの契約延長を結び、早くてもFAになるのは29歳だ。
 そしてハーパーが新たな契約を結んだ際、おそらく周囲がトラウトの契約もお買い得だったと思わせるようなものになるだろうと、記事を締めくくっている。
 
 
出典: The $500 million dollar man by Joe Posnanski in NBCsports.com on December 15, 2015

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