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鈴木誠也、移籍先の決め手はカブス側の熱意? 地元紙が舞台裏を解説

2022/03/25

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鈴木誠也メジャー最新情報

 広島東洋カープからシカゴ・カブスへ移籍した鈴木誠也外野手が、複数の球団から興味を示される中で、初めてのメジャー挑戦の場としてカブスを選んだ理由を明かした。地元の米紙『シカゴ・サン・タイムズ』が報じている。
 

 
 ロックアウト前から頻繁に鈴木の去就が取り沙汰され、ロックアウト後には米メディア『MLBネットワーク』のジョン・ヘイマン記者によって、シアトル・マリナーズ、ジャイアンツ、ロサンゼルス・ドジャース、カブス、レッドソックスの5球団が積極的に獲得に動いていることが伝えられた。そして、激しい争奪戦が予想された中で、ロックアウト終了の6日後にカブスとの合意報道が流れる急展開となった。

 同紙は、鈴木の移籍の経緯について伝えている。ロックアウトが始まる直前にカブスのジェド・ホイヤーGMは鈴木の代理人を務めるジョエル・ウルフ氏に対して電話をかけ「私たちのことを忘れないでください。私たちは、ずっとあなたたちを待っています」と伝えたという。そして、その約束通りロックアウトが終了すると、すぐさまホイヤーGMとトム・リケッツ会長、デビッド・ロス監督が鈴木と代理人に会いにカルフォルニアへ飛んだようだ。
 
 同紙によると、鈴木はシカゴの気候を心配していたという。月曜日にロサンゼルスの日本食レストラン葉山での会談でこの話題が出た時、ホイヤーGMはシカゴの夏と広島、そして少なくとも他の1チームの都市を比較した一連のグラフをテーブルに持ち込み、鈴木の不安を払拭するような説明を披露したようだ。
 
 そして会談後、鈴木は代理人に週明けに予定されていた他の会談をキャンセルさせ、自分の目で確かめるためにリグレー・フィールドに足を運ぶための調整をさせたと、同紙は伝えている。カブス側の熱意が、移籍先の決め手になったのかもしれない。

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