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【MLB】「グレートな投手に任せたい」ワイルドカード先発の田中将大に物足りなさの声

200億円の総年俸を抱えるニューヨーク・ヤンキースは、ワイルドカードの試合に敗れればシーズンが終わる。しかし、その先発が田中将大では物足りないと指摘する、米メディアもある。

2015/10/02

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それでも田中先発がヤンキースにとって最善の策

 ジラルディ監督と田中の両者、この日の投球は11日の登板間隔が空いてしまったためとも捉えられることができる。復帰戦は本来の姿ではなかった。動きに鈍りはあり、本来のスプリットのキレもなかった。これからワイルドカードの試合まで通常通りの準備ができるのは大きいだろうと、ノブラー氏自身の見解を示した。

 田中自身もレッドソックス戦で投げたことが次に繋がることを話している。

「まだ(球に)力がある状態で降板できたのは良いサインだと思う。スプリットがうまくいかなかった理由としては、相手の見送り方にもあったと思う。次は良くなると思う」

 シーズン前半に比べて、打線に疲れが見え始め、主軸のマーク・テシェイラも欠いている。その分投手陣にかかる重圧が大きいが、田中は大舞台慣れしており、それがヤンキースにとってワイルドカードの先発に決めた一つの理由ではないかとノブラー氏は理解している。

“Tanaka has a big-game attitude, a toughness that is especially evident on nights like Wednesday, when he is forced to battle. Even with diminished stuff, he’s a safer choice for the Wild Card game than rookie Luis Severino, who looks like a future ace but has started just 10 major league games. He’s a safer choice than CC Sabathia, who has the same toughness but even more diminished stuff.”
「田中は大舞台を受け入れる姿勢とタフさを持っている。ワイルドカードのような試合では(試合に必要な)粘りがあるかないかが明らかになってくる。将来のエースと呼べる投球を見せているが、まだメジャーでは10登板しかない新人のルイス・セベリーノよりもまだ球に衰えが見られるが田中のほうが安全策ではある。そして同じタフさを誇るが、球の衰えがさらに目立つCCサバシアよりも妥当な選択だろう」(ノブラー氏)

 田中はシーズンを12勝7敗、防御率3.51で終え、他の数字も悪くはなかった。ノブラー氏も「彼はグッドな投手だが、勝利を求められる試合では、グレートな投手に任せたいものだ」と主張する。

 ヤンキースにとって田中はグレートな投手となれるのだろうか――。

出典: Can the Yankees trust Masahiro Tanaka in a Wild Card Game Playoff? by Danny Knobler in Bleacher Report on October 1, 2015

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