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【MLB】「リーグでベストな投手の1人」 代役守護神は失敗も、8回の田澤への信頼は不変

多くの投手が語るようにセットアップとクローザーの間にはマインドセットに大きな違いがあると言われる。ここまでセットアッパーとして活躍してきた田澤が代役守護神として失敗したのもそれが大きい。しかし8回の田澤への信頼は未だ絶大なものだ。

2015/09/04

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セットアッパーと守護神の大きな違い

 田澤以外にもセットアッパーで成功しながらもクローザーになると調子を崩してしまう投手は多い。メジャー屈指のセットアッパーであるタイラー・クリッパード(現メッツ)はクローザーを務めたシーズンに限り防御率を大きく落としているし、長年ホワイトソックスで8回を任されてきたマット・ソーントン(現ナショナルズ)もクローザー転向には複数回失敗している。

 セットアップからクローザーへの転向を完璧に成功させた上原でさえ「ファンの反応が全然違うしアドレナリンも出る。セットアップとクローザーでは明確な違いがある」と語る。

“With a closer, you know that you’re the last guy standing. There’s nobody there behind you, so you have to finish it off. With an eighth-inning role, you know you have to pitch well, of course, but there’s somebody else behind you that you need to pass the baton onto.”
「クローザーは最後までマウンドに立っていることになる。クローザーの後ろには誰もいないから絶対に締めないといけない。8回に投げる時にも良いピッチングをしなければならないのはもちろんだけど、後ろには自分がバトンを渡すべき誰かがいる」

 多くの投手が語るようにクローザーとセットアップのマインドセットには大きな違いがある。チームの勝敗がその双肩にかかっている、そのプレッシャーを考えれば当然だろう。前出のミラーも「チームがクローザーに高い金をはらうこと、ロバートソン(デビット・ロバートソン、昨年までヤンキースでクローザーを務めた)のような投手にFA市場で1000万ドル以上の値がつくにはそれなりの理由がある」とクローザーの仕事の特別性を表現している。

 田澤がクローザーとして責任を果たせなかったのは間違いない。しかしそれは単にメンタリティがクローザー向きでなかっただけ。これで8回の田澤への信頼感まで失ってしまうことはないだろう。

We feel very good obviously about him in the eighth inning. He’s one of the best in the league. We’ll see that the remainder of the season.”
「我々は8回に投げる時の田澤は非常に素晴らしい投手だと思っている。彼はリーグでもベストの1人だ。残りのシーズンでそれを我々に見せてくれるだろう」(byウィリス)

出展:Does it take a special mindset to be a closer? By Tim Britton in Providence Journal on Sep.3

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