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【2021年版】野球日本代表侍ジャパン、東京オリンピック2020に招集したい選手は? 選出選手を予想【第1回】

2021/01/07

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何を優先するか

 枠の減少により、「なにを優先すべきか」をより明確にする必要がある。プレミア12よりもさらにタイトなスケジュールとなる東京五輪では、投手の枚数をあまり削りたくないのが本音だろう。そうなると、野手を最小限の人数で回す必要がある。
 
 ここで鍵となってくるのが、外崎修汰に代表される “ユーティリティ・プレーヤー”の存在だ。外崎以外にも、捕手経験のある近藤健介は、捕手2人体制の場合、緊急時にマスクを被れるなど、流動的な起用を可能にしてくれる。プレミア12では“神走塁”で脚光を浴びた周東佑京も、今年は日本一球団のレギュラーとして飛躍。単なる代走要員にとどまらない、24人枠でも十分に戦っていける存在となった。
 
 また、チームの方針によって必要な選手は変わってくる。プレミア12では「大砲不在」と言われながらも、4番・鈴木誠也が3本塁打を放ち大会MVPを獲得。決勝戦では山田哲人が逆転3ランで試合を決めた。一発がある選手はやはり魅力的に映る。とっさの機転でセーフティスクイズを決めた源田壮亮のように“野球脳”が高い選手も捨てがたい。そして侍の元気印・松田宣浩も、選出漏れするのは惜しい存在だ。
 
 言うまでもないが、短期決戦こそ高いチームワークが求められるため、ベンチ、選手間で連携のとりやすい選手や国際大会出場に前向きな選手、稲葉監督の言葉を借りれば「ジャパンに対して熱いメンバー」を選出したい。また、ほとんどの日程が横浜スタジアムで行われるため“地の利”を生かせる選手にも注目だ。
 
 第2回からは、各部門の選出考察に移っていく。
 
 

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