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「子供たちの未来につながる」高知入団 藤川球児が語った熱い想い

本日8日、高知ファイティングドッグス入団を表明した前テキサス・レンジャーズの藤川球児の入団記者会見が高知市のホテル三翠園で行われた。晴れやかな表情で熱い想いを語った。

2015/06/08

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広尾晃



一選手として高みを目指していく

――ピッチャーとしての自信は?

 なければやっていないです。あるからどこでやっても一緒だと思っています。

――高知のファンには先発、抑え、どんな姿を見てもらいたいか?

 6月20日に先発で投げます。それに向けて100%の力で臨めるように調整中です。

――6月20日先発ということだが、どんなボールを投げるのか。

 どんなボールというのはありませんが、6月20日という目標ができたので、それに向けて努力をしていきます。そのことにわくわく、どきどきしています。1球目といわず、最後まで気を抜かず、勝負したいです。

――前期、高知は最下位だったが、チームを押し上げていくことについてはどう思うか。

 そこに関しては球団や監督、コーチがチームを導いていく話です。選手は独立リーグの場合、おのおのの目的が違うので、外国人選手などはすでに、上のステージに抜けていった選手もいます。僕自身は投げる試合で、マウンドで最高の結果を求めてやっていきます。兼任コーチではないので、一プレイヤーとして高みを目指したいです。

――大きな責任を背負っていると言ったが、自分の目標は?

 見に来てくれた子どもたちにとって、10年20年経って僕のプレーを見たことが、何かにつながってくれればいいと思います。だからまったく手を抜くことはできません。形には見えませんが、それが大きな責任です。

――子どもたちに今の夢を語るとしたら。

 死ぬときに「あいつがいてよかったな」と言ってもらえるように生きたい。そのために、人に迷惑をかけない。自分に芯を持って生きる。過去にとらわれず、先をみつめて、自分自身で楽しい人生を送りたいです。

 6月20日の試合は香川、徳島連合チーム対高知の練習試合で高知球場でのナイトゲーム。顔ぶれは、藤川以外はアメリカ遠征選抜チームに入っていない選手になる。藤川は先発し、1~2回を投げる予定だ。

 藤川の契約は1試合ごとになっているものの、無報酬だ。藤川が出場した試合の売り上げの10%を養護施設など(未定)に寄付していく。

 弘田監督は後期シーズンも投げてほしいと話したが、そこは未定だ。

 藤川は日に焼けた精悍な顔で、終始笑顔で報道陣に対応していた。決意を固めた人間独特の晴れやかな表情だった。

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