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【甲子園決勝速報】履正社、春夏通じて悲願の初優勝!令和初の頂点に 星稜はエース奥川恭伸が127球完投も初V届かず

2019/08/22

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主砲の4番・井上広大が奥川から逆転3ラン!終盤同点も8回に勝ち越し成功

<第14日(最終日)決勝戦 ○履正社 5―3 星稜●>(22日、阪神甲子園球場)
 
 第101回全国高校野球選手権大会は20日に14日目を迎え、決勝戦でともに初優勝を狙う履正社(大阪)と星稜(石川)が対戦。履正社が5-3で星稜に逆転勝利し、初優勝を飾った。
 
 後攻の星稜は、エースの奥川恭伸(3年)が先発。先頭の桃谷惟吹を遊ゴロに打ち取るものの、続く2番の池田凛(2年)に左翼線への三塁打を許しピンチを迎える。しかし、ここから小深田大地(2年)を一邪飛、最後は4番・井上広大(3年)をスライダーで見逃し三振に仕留めて無失点で切り抜けた。
 
 一方、履正社の先発のエース・清水大成(3年)も1番の東海林航介(3年)、2番・有松和輝(3年)と2者連続空振り三振。そして3番の知田爽汰(2年)は速球で右飛に打ち取って3者凡退に抑えた。
 
 続く2回、履正社は奥川に対して先頭の内倉一冴(3年)が右前安打で出塁。続く西川黎(3年)の送りバントで走者を二塁に進めたものの、7番の野口海音(3年)が150キロの速球の前に遊ゴロに倒れて先制点とはならなかった。
 
 奥川の粘投に報いたい星稜打線は、直後の攻撃で先頭の4番・内山壮真(2年)がチーム初安打となる左前安打。続く大高正寛(3年)が送りバントで1死二塁のチャンスを広げると、2死から7番・岡田大響(3年)が右中間へ適時二塁打を放って1点を先制した。
 
 しかし3回、履正社がついに奥川に自慢の猛打を奮う。2死から連続四球を選んで一、二塁とすると、井上が初球のスライダーを捉えると、打球は中堅バックスクリーンに突き刺さる大会第48号の逆転3ラン本塁打となって3-1とした。
 
 逆転してもらった清水は、直後のマウンドで無失点とすると、4回は内野安打と四球で2死一、二塁とピンチを招いたものの、最後は8番・奥川を左飛に打ち取って反撃を許さなかった。 
 
 試合は3-1と履正社リードのまま前半5回を折り返し、6回は奥川が2死から野口に左前安打を許すも無失点。3者凡退のイニングは作れないが、4回以降も粘りの投球で打線の援護を待った。
 
 すると星稜は、直後の攻撃で先頭の知田が右前安打でこちらも清水に2回以降3者凡退のイニングを作らせない。そして1死から大高が左前安打で続いて一、二塁としたが、清水が福本陽生(3年)を投ゴロに打ち取り併殺を完成させ無得点でしのいだ。
 
 終盤の7回、履正社は奥川から2死一、二塁のチャンスを作るも井上がスライダーで空振り三振に仕留め無得点。その裏、星稜は先頭の岡田が四球を選んで直後に盗塁を成功させ、無死二塁とする。そして1死から奥川の“女房役”山瀬慎之助(3年)が中越えの適時二塁打を放って2-3と1点差に詰め寄った。
 
 さらに2死から有松が四球を選んで一、二塁とすると、知田が放った右前への当たりで二塁走者の山瀬が一気にホームイン。星稜がついに履正社を捉えて3-3の同点に追い付いた。
 
 履正社はここで先発の清水から準決勝で完投した岩崎峻典(2年)にスイッチ。しかし、岩崎は内山に四球を与えて満塁としてしまう。星稜はこの絶好機に大高が二飛に打ち取られて逆転はならず。
 
 同点で食い止めた履正社は8回、投球数100球を越えた奥川に対して先頭の内倉が右中間への二塁打で出塁。送りバントを決め1死三塁とし、ここで野口が151キロの速球を中前へ弾き返し4-3と勝ち越しに成功した。
履正社打線は勢いに乗り、このイニング2度目の送りバントを決め2死二塁とすると、この日初打席の岩崎が左前へ適時打を放ち5-3と突き離す。
 
 星稜は8回の攻撃は岩崎の前に走者を置くも、盗塁失敗などで痛恨の無得点。履正社が土壇場にきて流れを掴む展開となった。そして迎えた9回、履正社は奥川に対して無得点に終わったものの、2番手で登板した岩崎が9番から始まる星稜の反撃を抑えて試合が決した。
 
 履正社が5-3で星稜を下し、悲願の初優勝。これで大阪勢としては昨年の大阪桐蔭に続いて2年連続14回目の優勝となった。
 
 一方、敗れた星稜は、エースの奥川が9回127球を投げ切り5失点完投も及ばず。執念の同点劇も、あと一歩届かなかった。1995年の準優勝を上回る初優勝はならず。
 
 しかし今大会は、エースの奥川が智弁和歌山(和歌山)戦で延長14回を24奪三振1失点完投した他、寺沢孝多(3年)荻原吟哉(2年)寺西成騎(2年)と層の厚い投手陣を擁して継投の力も光った。さらに打線も石川大会に続いて猛打を発揮し、準々決勝の仙台育英(宮城)戦では17得点、準決勝では勢いのある中京学院大中京を9得点で沈めて24年ぶりの準優勝を成し遂げた。