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中京学院大中京、緻密な継投で隙作らず 終盤“ビッグイニング”へ序盤の粘りがカギ【甲子園ベスト4校を分析】

2019/08/19

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投打のポイントは?

 中京学院大中京は、橋本哲也監督の柔軟な投手起用で、逆転劇を演じてきた。エース不後祐将(3年)をはじめ、元謙太(2年)、赤塚健利(3年)の3投手が全3試合に登板。序盤にリードされても焦ることなく、しっかりとバトンを繋いできた。投手陣が大崩れしないことが、終盤の逆転に欠かせないピースであるため、緻密な継投策がハマり続ける限り、中京学院大中京の勝機はある。また、村田翔(3年)も東海大相模戦でワンポイント起用されており、相性次第で今後の出番も大いにありそうだ。
 
 そして、中京学院大中京の今大会における魅力は、なんといってもビッグイニングだ。主軸を打つU-18候補の藤田健斗(3年)を中心として、全3試合で7回以降一気呵成に大量点を挙げている。1年生ながら5番に座る小田康一郎や投手としても好投を続ける元ら下級生が原動力となっており、勢いづいた打線はとどまることを知らない。
 
 奥川恭伸擁する星稜とのマッチアップでは、終盤勝負となることが予想される。前半に投手陣が踏ん張り、打線は相手投手にプレッシャーかけ続けることで、勝機は見えてくるはずだ。

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