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海星・加藤監督「内に放らせたら勝ち」研究実り笑顔 完投の柴田蓮人にも高評価「成長感じる」【全国高校野球】

2019/08/12

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3番・大串が内角さばいて貴重な本塁打

<第7日 第2試合 2回戦 ○海星 3―2 聖光学院●>(12日、阪神甲子園球場)
 
 第101回全国高校野球選手権大会は12日に7日目を迎え、第2試合は5年ぶり18回目出場の海星(長崎)が13年連続16回目出場の聖光学院(福島)を1点差で下して初戦を突破を果たした。
 
 海星は4回、2死二塁のチャンスで主将の5番・坂本芽玖理(3年)が左前適時打を放ち1点を先制。6回には大串祐貴(3年)の右翼スタンドへのソロ本塁打で1点を追加し2-0と優位に進めた。
 
 投げては先発のエース・柴田蓮人(3年)が聖光学院・須藤翔(3年)との投手戦で試合を早いテンポで進める。柴田は6回まで無失点に抑えていたが、3-1とリードした9回に聖光学院の3番・荒牧樹(3年)に2打席連続となるソロ本塁打を浴び1点差に詰め寄られた。
 
 しかし、柴田は後続を打ち取って同点は許さず、93球を投げて完投。打線にリズムをもたらす打たせて取る投球が光ってチームを勝利に導いた。
 
 海星の夏の甲子園勝利は2002年以来17年ぶり。当時も指揮を執っていた加藤慶二監督は試合後「勝ち方を忘れていたので嬉しい」と喜びのコメント。戦前は打撃戦を予想しながら結果はロースコア。須藤をなかなか捉えられなかったが、「相手の狙った通りの展開になったので、このまま(リードしたまま)いくわけない」と余裕はなかったことを明かした。
 
 完投した先発の柴田について「成長を感じている」としみじみ。「技術的なことよりも、精神的な面でしっかり安定させて自分の持ってるものを相手にぶつけることができたのが良かった」と追い上げられても崩れなかった投球を評価した。
 
 打線は8安打で3得点。福島大会の須藤を研究し、左打者には外の球が多かったことから内角の球を狙わせた。追加点となる大串の本塁打も内角を捉えてものだったが「大串に限らず、『内に放らせたらお前らの勝ちだ』と言い聞かせていた」と狙い通りの得点に納得の表情を浮かべた。
 
 一方、その大串は「詰まっていたが良い角度で飛んでくれて良かった。(本塁打は)甲子園で目標にしていた」とコメント。1点差の接戦を勝ちきる結果となり、「海星はいつも接戦で負けていたので、接戦をイメージして練習してきた。次も自分の一打で勝てるように頑張りたい」と語った。
 
取材・氏原英明、文・ベースボールチャンネル編集部



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