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「気づく力を引き出す」。吉井理人氏が自身のコーチングを見つめ直すきっかけとなった大学院での学び

選手としてもコーチとしても、実績を積み重ねた吉井理人氏(千葉ロッテマリーンズ1軍投手コーチ)が、コーチングを学ぶために筑波大の大学院に入学したのが2014年春のこと。ここでの経験が、自身のコーチングを見つめ直す大きなきっかけとなった。『新しい少年野球の教科書 科学的コーチングで身につく野球技術』(川村卓著)から一部抜粋で公開!(前編)

2019/07/17

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「コーチと解説者だけは絶対にやらんとこう」と思っていた

――吉井さんは現役引退後、ファイターズのコーチを5年務め、2014年から筑波大学の大学院(人間総合科学研究科博士前期課程体育学専攻野球コーチング論研究室)で勉強されていました。そこで川村卓先生と出会われているわけですが、大学院で学ぼうと思ったきっかけはどこにあったのでしょうか。
 
 大きな理由は、コーチを真面目にやりたいと思ったからですね。それ以前は、イヤイヤやっていたんです。現役を引退したときに、「コーチと解説者だけは絶対にやらんとこう」と思っていたぐらいで。それは、コーチの存在が邪魔だと感じることが多かったから。それが、いざ自分でコーチをやってみると、だんだん面白くなってきて、ファイターズを辞めたところで、コーチングをしっかりと学びたいと思いました。
 
――コーチの面白さを、どのあたりに感じたのですか。
 
 奥の深さに気づいたからです。コーチが発する言葉の影響力が思っていた以上に強く、選手をダメにしてしまう一言も多い。だから、奥が深く、難しい。

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