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【第91回センバツ】智弁和歌山、雨中の戦い制す 東邦、明石商はともに2桁得点で大勝し8強出揃う<第8日結果>

2019/03/30

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 第91回選抜高校野球大会は30日に8日目を迎え、2回戦3試合が行われた。東邦、明石商、智弁和歌山がそれぞれ勝利し、ベスト8が出揃った。
 
▼第1試合
〇東邦(愛知)12-2広陵(広島)●
 
 ともに優勝経験のあるチーム同士の戦いは、東邦が16安打12得点で大勝した。東邦は初回に吉納と長屋のタイムリー安打で2点を先制すると、3回には先頭の石川がソロ本塁打を放ったのをきっかけに打線が活気づく。河合と山田のタイムリー安打、そして成沢の犠飛によって4点を追加し、6-0と広陵を大きく突き離す。
 
 終盤7回と8回にもそれぞれ3点を追加した東邦は、投げては先発の石川が6回無失点の好投。大量点差がありながら集中力を切らすことなく奥田、植田、道崎と繋いで広陵打線を2失点に抑えた。
 
 一方の広陵は、先発の河野が3回途中6失点と崩れ、その後のマウンドを受けた投手も相次いで失点。打線は8回に秋山が2死一、三塁からタイムリー三塁打を放って2点を返したが、試合を通じて東邦投手陣の前になかなか得点できず、ベスト8入りはならなかった。
 
 
▼第2試合
〇明石商(兵庫)13―4大分(大分)●
 
 1回戦で7安打7得点と効率良い攻撃を見せた明石商は、2回戦でも13安打13得点で快勝した。1-1で迎えた2回に先頭の岡田が勝ち越しソロ本塁打を放つと、その後もチャンスを作って来田、重宮のタイムリー安打などでこの回一挙4得点。その後も得点を重ね、終盤の8回には再び重宮のタイムリー安打が飛び出し、相手守備のエラーや押し出しで4得点を挙げてダメ押しした。
 
 投げては、先発の宮口が2回途中で降板したものの、2番手の中森が6回途中無失点と好投。8回に溝尾が3失点を喫したが、杉戸、南と繋いで大量リードを最後まで守った。
 
 対する初出場の大分は、初回先制を許した直後に小手川のタイムリーですぐさまに同点としたが、先発の武藤が2回途中5失点と崩れるなど投手陣が明石商の勢いある攻撃を終始止めることができなかった。
 
 
▼第3試合
○智弁和歌山(和歌山)5―2啓新(福井)●
 
 智弁和歌山が雨中の戦いを制した。智弁和歌山は初回に西川のタイムリー二塁打で1点を先制したが、2回終了時に試合開始から振り続いていた雨が強くなり中断。1時間50分の中断が明けた直後は両チーム譲らず回が進んだ。
 
 そして1-0で迎えた5回に試合が再び動いた。智弁和歌山が3本の安打を集めて2死満塁とすると、綾原が左前へタイムリー安打を放って2点を追加。さらに7回には2死一、三塁から細川が左中間を破る2点タイムリー三塁打を放ち5-0と啓新を突き離した。
 
 一方の啓新は、智弁和歌山の先発・池田陽に対して苦しめられていたが、9回に1死満塁のチャンスを作り、池田陽の悪送球によってようやく1点を返す。なおも2死二、三塁で小野田が左前タイムリー安打を放って2点目。しかし反撃はここまで。春夏通じて初出場となった甲子園での戦いが終わった。