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浦和学院、32年ぶりのベスト8進出! 渡邉が圧巻の10奪三振、109球で二松学舎大付を完封【全国高校野球】

2018/08/16

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Kana Yamagishi



<第12日 第2試合 3回戦 ○浦和学院6―0二松学舎大付●>
 
 第100回全国高校野球選手権記念大会は16日、阪神甲子園球場で第12日を迎え、第2試合では浦和学院(南埼玉)が二松学舎大付(東東京)を破り、32年ぶりの準々決勝進出を決めた。
 
 ともに初戦となった2回戦を勝ち上がってきた浦和学院と二松学舎大付。天候は雨が降ったり止んだり目まぐるしい中、二松学舎大付は浦和学院の先発・渡邉勇太朗(3年)に対して初回に1死二、三塁と先制のチャンスを作るも、4番の保川遥(3年)と5番の畠山大豪(3年)が連続三振に打ち取られ無得点に終わった。
 
 対する浦和学院は、3回に1死一塁から1番の中前祐也(2年)がセンターへのタイムリー三塁打で先制点を挙げると、続く矢野壱晟(3年)もタイムリー安打で続いて2点目を挙げた。
 
 先制を許した二松学舎大付は4回、先頭打者から2者連続安打で無死二、三塁としたが、ここも渡邉がギアを上げて2三振を含む3者連続アウトに打ち取り反撃を許さない。渡邉はこの時点で6奪三振。
 
 逆に浦和学院はさらに攻撃をたたみかける。5回に二松学舎大付の2番手・岸川海(3年)に対して矢野がタイムリー安打を放つと、なおも2死満塁から後藤陸人(2年)の打球をセカンドの有馬卓瑠(2年)が弾いて2者が生還。5-0と試合を優位に運んで前半を折り返した。
 
 6回にも犠飛で1点を追加した浦和学院。8回まで投球数98球の渡邉は、9回もマウンドに登り、先頭打者からこの日10個目の奪三振をマークするなど3者凡退に抑えて、6-0の完封勝利。浦和学院のベスト8進出は、鈴木健氏を擁して初出場しベスト4まで勝ち進んだ1986年以来32年ぶり。
 
 二松学舎大付は、5回以降は走者を得点圏に進められず3度の3者凡退を記録し、渡邉の前に反撃の糸口を掴みきれなかった。