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早実・清宮がプロ入り表明「先輩・王さんのような人間、野球人に」

早実・清宮幸太郎内野手(3年)は22日、都内の同高で記者会見し、卒業後の進路について、プロ志望を表明した。近日中にプロ志望届を提出する。

2017/09/22

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憧れは王貞治氏、夢はホームラン王

 
 プロか進学か――。
 
 「プロ志望届を提出することに決めました」
 
 高校通算最多の111本塁打のスラッガーがついに進路を決めた。U-18W杯のカナダ遠征から帰国して10日。会見に臨んだ清宮は「昔からの憧れで、より高いレベルでプレーしたいと思った」と力強く語った。
 
 進路について「一番いい選択をできれば」と話していた清宮。U-18代表のカナダ遠征から帰国し、すぐにプロ入りを決断したという。「自分の夢はプロ野球選手。野球に集中できる環境を選びたいと思った」と話した。
 
 「自分を厳しく指導してくれて、成長させていただける球団に行きたい」と12球団OKの姿勢を示した。
 
 早実初等部4年で硬式野球に転向。中学時代にはリトルリーグの世界大会優勝に貢献した。2度のU-18代表選出や甲子園出場、高校通算本塁打の記録更新など、さまざまな経験からより高みを目指すため、プロの道を選んだ。
 
 憧れは早実の先輩である王貞治氏。小さいころから「ホームラン王」を夢見てきた清宮にとって、王氏の868本塁打は大きな目標だ。自身も「早稲田の先輩で、目指さなきゃいいけない使命感がある。やるからには王さんのような人間、野球人になりたい」と話した。
 
 将来的な目標はメジャー挑戦。早期プロ入りでその夢に一歩近づく。「メジャーへの夢は変わってないけど、いまは目の前の目標を一つ一つクリアしていきたい」と話す。
 
 「プロ野球選手になってもたくさんの人に応援してもらえるよう、プレーで見てる人を幸せにしたり、感動してもらいたい。それが野球選手のあるべき姿だと思う」と理想を語った。
 
 注目のドラフト会議は10月26日。「清宮ドラフト」ともささやかれ、1989年の野茂英雄(新日鉄堺)、90年の小池秀郎(亜大)の史上最多8球団の1位競合を超える可能性もある。「若き大砲」の未来がいま、動き出した。