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作新学院、夏春連覇へ猛攻発進。福井工大福井&秀岳館も快勝【第89回センバツ】

2017/03/23

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 第89回選抜高校野球大会第4日目が23日に甲子園で行われた。
 
 この日は、仙台育英(宮城)対 福井工大福井(福井)、高田商(奈良)対 秀岳館(熊本)、帝京第五(愛媛)対 作新学院(栃木)の3試合だ。
 
 1試合目は福井工大福井が9回に逆転し、リードを守り切り4-6で2回戦進出を勝ち取った。
 
 初回、福井工大福井は三者凡退も、仙台育英は先頭打者の西巻がヒットで出塁。続く2番・鈴木はニゴに倒れるも、3番山田から3者連続でヒットを放ち2点先制した。
 
 2回、3回は両校とも3人で抑えるが、4回に再び試合が動く。
 福井工大福井の北川が四球で出塁するも、吉田は送りバント失敗、井上開は中飛で一塁から動けず2死となる。4番・山岸が左翼へ本塁打を放ち2-2の同点に追いついた。
 
 その後、6回に仙台育英が2点、8回に福井工大福井が2点と、取って取られてのいたちごっこが続いた。しかし、9回に福井工大福井の山内が中堅に安打を放つと積極的に走り盗塁成功すると、相手のエラーを誘い1点勝ち越し。さらに、2死から北川が四球を選び出塁、吉田が左翼へタイムリーヒットを放ち、1点追加する。この回の裏、仙台育英は三者凡退に倒れ試合終了。
 
 福井工大福井の摺石は111球、仙台育英の長谷川は168球を投じ、9回を完投した。
 
 2試合目は秀岳館が得点を重ねていき、高田商を破り1-11で試合を制した。
 
 両チームとも初回は三者凡退からスタートしたが、先制のホームを踏んだのは秀岳館だった。
 3回、先頭打者の川端が4球目の真ん中高めにきたストレートを左翼に運び三塁打、続く半情が3球目のチェンジアップを右翼に放つ。これがタイムリーヒットとなり秀岳館に1点が入る。
 
 試合が大きく動いたのは5回。赤坂がヒットで出塁すると、高田商の高鉾がファンブル。川端のセーフティバントで高田商の古川のミスを誘い、無死一、二塁とチャンスを拡大した。すると半情、渡辺、木本の3連打で2点を取った。これだけでは終わらず、1死から四球、エラーで出塁すると、幸地が左翼へ満塁弾を放り込み、7-1とリードを広げた。
 秀岳館の勢いは止まらず、7回にもダメ押しの3点を追加した。
 
 高田商は6回に山崎のタイムリーで1点を返すも、以降三塁を踏めず敗戦した。
 
 3試合目は初回から主導権を握った作新学院が一度もリードを許すことなく1-9で勝利した。
 
 初回、中島の右中間へのタイムリーヒットで先制すると、続く相原は中前、加藤は左中間にタイムリーを放ち3点先取。3回には中島、七井がヒットで出塁すると、大久保、大関のタイムリーで2点を加え、また4回に池沢が死球で塁に出ると、中島、相原がつなぎもう2点追加した。以降も得点を重ね、12安打9得点の猛攻で夏春連覇に向け一歩前進した。
 
 帝京第五は9回に篠崎がヒット、小西が四球で出塁するも、佐藤の打球は二塁併殺打となり2死三塁。なおもチャンスで堀内が真ん中低めに来たスライダーをレフトへ運び1点を返す。しかし後続がニゴロに倒れ、黒星を喫した。
 
 第5日(24日)は東海大福岡(福岡)対 神戸国際大付(兵庫)、静岡(静岡)対 不来方(岩手)、そして清宮幸太郎擁する早稲田実(東京)対 明徳義塾(高知)の3試合が行われる。