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ベテラン佐竹(トヨタ自動車)、圧倒的な成績で2度目の投手三冠。「社会人野球選手の鑑に」【横尾弘一のプロにつながる社会人野球】

12月15日に東京都内のホテルにて、社会人野球表彰式が行われた。

2016/12/25

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グランドスラム



来年は3月11日の東京スポニチ大会から幕開け

 外野手の選考もデッドヒート。まず、都市対抗で.588の高打率で首位打者賞に輝いた多木裕史(トヨタ自動車)を選出。続いて、外野手部門トップのシーズン打率.397で、二大大会でも高打率の矢幡勇人(ヤマハ)が選ばれた。3人目は菅野剛士(日立製作所)、北川利生(日本通運)、上西主浩(日本生命)で争う展開に。打率こそ.295だったものの、新人とは思えない存在感とインパクトのある打撃を見せた菅野に決まった。

 そして、指名打者はシーズン打率.344の林 稔幸(富士重工業)が文句なしで選出された。二大大会には外野手での出場が多かったが、シーズン通しては指名打者を務めた試合が僅かに多く、この部門での選出となった。

 最多勝利投手賞、最優秀防御率賞は先の通り佐竹、首位打者賞は東向、最多打点賞は北海道大会で10打点の活躍を見せた関本憲太郎(日本通運)と上西が17打点で並び、表彰規定(同数の場合は打席数-四死球数の少ないほうを上位とする)によって関本となった。なお、最多本塁打賞は、規定の6本塁打をマークした選手がおらず、該当者なしだった。

 投手が獲得できる賞を総ナメした佐竹は、「チームメイトやライバルに恵まれたこと、職場や家族のサポート、ファンの皆様や地域の応援に感謝しています。社会人野球選手の鑑となれるよう、これからも精進していきます」と挨拶。外野手でも2度受賞している37歳の林は、「最近、投高打低と言われるのは佐竹のせい。みんなで佐竹を攻略できるように頑張りたい」と会場を沸かせた。

 これで社会人野球は束の間のシーズンオフとなり、2017年は3月11日の東京スポニチ大会で幕を開ける。

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