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今井(作新学院)寺島(履正社)藤平(横浜)らを選出、U-18アジア選手権メンバーの起用法は?

第11回BFA U-18アジア選手権に臨むU-18日本代表のメンバーが発表された。今井(作新学院)、寺島(履正社)、藤平(横浜)ら甲子園大会組に加え、島(東海大市原望洋)、鈴木将平(静岡)ら地方大会敗退校からも選出されている。

2016/08/22

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右投げ左打ちは一人の人選。内野の布陣に注目

 一方、優勝への鍵を握る野手陣は少し興味深い人選となった。右投左打の選手が納大地(智辯学園)と伊藤優平(八戸学院光星)だけで、11人中7人が右打者なのだ(藤嶋は野手としてカウント)。リードオフマンタイプの右投左打の選手が木製バットに苦しむケースが多いことからこのような布陣になったと予想される。

 そのなかでも長打が期待できるのは九鬼隆平(秀岳館)、入江大生(作新学院)、藤嶋の3人だ。特に九鬼と入江は下半身をしっかり使ってタイミングをとり全身で振れる選手なだけに、木製バットでもその長打力は十分に発揮できるだろう。藤嶋のリストの使い方も井口(ロッテ)を彷彿とさせるものがあり、木製バットで右方向へどこまで飛ばせるかに注目したい。

 チャンスメーカーとして期待がかかるのが鈴木将平(静岡)だ。昨年は2年生ながら強力打線として知られる静岡高の1番を任され、春・夏の甲子園で打率4割の結果を残している。当てるだけでなく広角に強く打てるバッティングとトップスピードに入る速さが抜群の脚力は高校球界でも屈指の存在といえる。順当なら1番を任せられるだろう。鈴木が出塁して中軸の三人で返すというパターンをしっかり確立させたい。

 守備面では内野をどう組むかに注目が集まる。佐藤勇基(中京大中京)、松尾大河(秀岳館)、林中勇輝(敦賀気比)の3人はショートだが、打力を考えると全員起用したい選手だ。

 佐藤は昨夏の甲子園ではあまり目立たなかったが、その後の成長は著しく、守備の安定感では頭一つ上に見える。難しいプレーを簡単にこなし、見ている者への安心感はピカイチだ。林中はグラブさばきが光るタイプなだけにサードに回し、松尾はフットワークを生かしてセカンドというのも面白い布陣だろう。

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