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「大谷翔平からもう1度ホームランを」盛岡大附を甲子園に導いた二橋大地が追いかける夢

今から4年前の夏、 岩手大会決勝で花巻東の大谷翔平投手(現日本ハム)から特大の3点本塁打を放ち、盛岡大附を甲子園に導いた二橋大地内野手(東日本国際大)は再び怪物との対戦を夢みて腕を磨いている。

2016/08/13

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高木遊



大谷撃ちの背景

 2012年夏、花巻東の大谷翔平投手(現日本ハム)は岩手大会準決勝の一関学院戦で160km/hを計測するなど3季連続の甲子園出場が期待されていた。そこに立ちふさがったのが、打倒花巻東、打倒大谷翔平を掲げ打撃改革に取り組んできた盛岡大附だった。

 冬場に関口清治監督が東北福祉大の先輩である金沢成奉氏(現明秀学園日立監督)に打撃指導を依頼。光星学院で坂本勇人内野手(巨人)らを育ててきた同氏の指導により、選手たちの打撃技術は上がった。その中でも顕著な成果をみせたのが二橋大地内野手だった。それまで高校通算本塁打は10本だったが、春先から夏場にかけて30本近い本塁打を量産。満を持して大谷に立ち向かった。

 そして運命の時が訪れる。0-1で迎えた3回、二橋は大谷が投じた高めのストレートを振り抜くと、レフトスタンド後方に飛び込む特大の3ランを放った。一部では「ファウルではないか」とも囁かれたが、三塁塁審は大きく手を回した。

 この本塁打などで盛岡大附は花巻東を5-3で下し優勝。甲子園では初戦で立正大淞南に敗れたが、高校最後の試合を憧れの地で終えた。

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