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2016年夏の甲子園、本命不在。「神宮大会」「監督」「左腕」の3視点で占う優勝争い

いよいよ7日第98回全国高等学校野球選手権大会が甲子園球場にて開幕する。果たして頂点に立つ高校はどこか?

2016/08/07

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監督同士の采配にも注目

 次は監督に注目を向けたい。
 今年のセンバツでは1977年生まれの小坂将商監督(智弁学園)が優勝するなど、前年優勝の1980年生まれ東哲平監督(敦賀気比)も含めて優勝監督の若返りが目につく。しかし、これはセンバツに限ったことで、春と夏では大きく違う。
 
 センバツには小坂監督、東監督、そして、08年に26歳で優勝を果たした比嘉公也監督ら1970年代後半から1980年代前半生まれが多いのに対し、夏になるとその年代は、大きく上がる。一番若くて東海大相模の門馬敬治監督、大阪桐蔭の西谷浩一監督ら1969~1970年生まれの世代で、その次に若いのが2013年優勝の前橋育英の荒井直樹監督である。今大会も出場している馬淵史郎監督らベテランの勝負強さが際立つのだ。
 
 今大会には小坂監督も出場しているが、6年連続出場を果たした作新学院の小針崇宏監督は1983年生まれで今大会の注目チームの一つだ。富山第一の黒田学監督は1980年生まれ、星稜・林和成監督、オコエ瑠偉を育てた関東一・米沢貴光監督は1975年生まれだ。さらに、優勝候補の一角ともいわれる横浜の平田徹新監督も1983年生まれと、可能性を持つ若い世代の指揮官が虎視眈々と夏の優勝旗を狙っている。こちらの攻めぎあいも非常に楽しみといえるだろう。

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