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【夏の甲子園】「寺島vs藤平」ドラ1候補が激突。「松坂vs杉内」「斎藤vs田中」ら過去にも好投手の投げ合い

今年も夏の甲子園が開幕した。毎年、様々なドラマが生まれるが、今年は第2回戦から、ドラフト候補同士が投げ合う。

2016/08/14

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歳内は2年時に有原、3年時に釜田と対決

2010年(第92回)夏の甲子園1回戦 聖光学院  対  広陵
 
 当時2年生だった聖光学院(福島)の歳内宏明(現阪神)と、広陵(広島)の3年生・有原航平(現日本ハム)の投げ合い。歳内は1つ年下とは思えない堂々とした投球を披露した。両者とも安打は浴びるものの、6回まで三塁を踏ませないピッチングでスコアボードに0を並べていった。しかし7回2死2、3塁の場面で有原が暴投し、聖光学院に先制を許す。その後広陵は追いつけず0-1で敗れた。
 
・歳内宏明  9回  被安打5 6奪三振 4与四死球 0失点
・有原航平  8回  被安打4 6奪三振 0与四死球 1失点
 
 
2011年(第93回)夏の甲子園2回戦 聖光学院 対 金沢
 
 金沢(石川)の釜田佳直(現東北楽天)と聖光学院の歳内の投げ合い。両校とも初回から出塁するも、チャンスを作れなかった。試合が動いたのは4回、聖光学院の攻撃から。金沢のミスもあり1死満塁のチャンスを作るも、斎藤湧貴がスクイズを失敗し、釜田は1失点でピンチを切り抜けた。一方で6回には聖光学院のミスを見逃さず、そこから中村優作のタイムリーなどで金沢が逆転。歳内は踏ん張れなかった。追い討ちをかけるように、8回に桜吉宏樹らが追加点を加え、2-4で逃げ切った。
 
・歳内宏明 9回  被安打6 14奪三振 2与四死球 4失点
・釜田佳直 9回  被安打8 10奪三振 3与四死球 2失点
 
 ドラフト候補の投げ合いは、まだまだある。
 果たして、藤平VS寺島の対決はどちらに軍配が上がるのか。そして、2カ月後のドラフト会議を経て、彼らがどのようなストーリーを描いていくのか、楽しみだ。

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