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第87回都市対抗野球開幕、好カード多い一回戦に注目――黒獅子旗目指し、プロ注目の選手ら集結【横尾弘一のプロにつながる社会人野球】

第87回都市対抗野球大会が、7月15日から東京ドームで開催される。果たして黒獅子旗を手にするのはどのチームか。

2016/07/14

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グランドスラム



昨年準Vの大阪ガスと一昨年Vの西濃運輸が1回戦で激突

 5日目の第1試合では、昨年準優勝の大阪市・大阪ガスと一昨年優勝の大垣市・西濃運輸がぶつかる。どちらも一気にたたみかける攻撃力を備えているため、四球や失策が絡むと一方的なゲームになる可能性もある。投手を中心としたディフェンスをしっかり固めたい。

 50回目の出場となる門真市・パナソニックは、今大会で唯一の初出場を果たした山形市・きらやか銀行を迎え撃つ。決して受け身にならず、先制、中押し、ダメ押しと理想的な試合運びができるか。きらやかは、怖いもの知らずの勢いを存分に発揮したい。

 2010年の決勝と同カードになる北九州市・JR九州と川崎市・東芝は、メキメキと頭角を現してきた若手のパフォーマンスが楽しみだ。JR九州は打線の核を担う佐野洋樹と岩切貴弘、東芝では谷岡竜平と善 武士の両右腕がキーマンとなる。

19歳で東芝のエース格を担う

 6日目は、名古屋市・三菱重工名古屋と長野市・信越硬式野球クラブが対戦する。積極的な攻撃で試合の流れを引き寄せたい。2年連続出場の福岡市・西部ガスの杉本泰彦監督は、対戦相手のさいたま市・日本通運のOB。どうしてもやり辛い空気の中で、攻守に持ち味を出し切れるか。

 日通は、多幡雄一らHondaの野手3名を補強した強力打線が機能すれば、一気に上位も狙える。そして、神戸市・高砂市のダブルフランチャイズとなっている三菱重工神戸・高砂と日立市・日立製作所は、三菱神戸の絶対的エース・守安玲緒が、日立のメガトン打線にどう立ち向かうか。日立は、ルーキーで打線の中心となる菅野剛士や田中俊太に、大舞台でも実力を見せつけてもらいたい。

 そうして一回戦に勝利を挙げ、黒獅子旗への道を突っ走るのはどこか。12日間の大会中5日間は休日になるので、手に汗握る戦いをぜひ東京ドームで観戦していただきたい。

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